Midori Ito
かつて日本には、世界にその名を轟かせた女性スケーターがいた
果たしてその女性とは・・・
Jewel on ice
東洋の真珠 氷上の舞姫 フライングウーマン ジャンピングドール TUNAMI Girl 台風ガール 数多くの異名を持つその女性の名は・・・・
伊藤みどり
彼女こそ疑うことも無く、女子史上最強のフィギュアスケーターだった
そして時代は流れる
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時に西暦2199年
地球は宇宙の謎の星「ガミラス」から遊星爆弾による攻撃を受け
その放射能汚染により人類絶滅まで、あと1年と迫っていた
ガミラス冥王星基地のシュルツ司令官は、地球攻撃を進める傍ら 敵を研究するために地球において大昔に行われたスポーツ動画を観ていた
シュルツはある日、一人の女性が氷上で繰り広げる演技に目を奪われる
「地球人というのは皆このような高い身体能力があるのだろうか?」
「科学力が劣っているとは言え、地球人をあなどっては大変なことになる」
やがてその話は、冥王星基地全体に広がっていったのである
ガミラスの兵士たちはそれぞれに
「俺は1988のカルガリーが好きだ」
とか
「なんといっても1989のフリーだよ」
とか盛り上がっていたのである
そもそもスポーツというのもが存在しないガミラス星
しかも娯楽の少ない冥王星では、兵士たちの楽しみは地球の動画鑑賞であった
数ヵ月後
ガミラス圧倒的有利と思われたヤマトとの戦闘であったが、切り札の反射衛星砲をヤマト乗組員に破壊され、命からがら基地を脱出したシュルツ司令官は、二度と母星へは帰らぬ決意を込め、艦隊に向けヤマトへの体当たり攻撃を告げる
ここでシュルツは歴史に残る名言を残す
「冥王星前線基地の勇士たちよ、覚えておくが良い」
「みどりの前にみどりなし,みどりの後にみどりなしだ」
これを傍らで聞いていた、ガンツ副指令は、「司令官それをいうなら【勇者】でしょ」
と思いつつ、自身もみどりファンであったため、まっ、それもありかと納得し
その場で泣き崩れたという
そしてガミラス艦隊はヤマトに対し、決死の体当たりを決行すのであった
「デスラー総統ならびに、Midori Ito万歳!!」
伊藤みどりが、アルベールビル五輪で銀メダルを獲得してから
207年後の出来事であった
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