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最終更新:2010年12月28日(火) 19時47分

下関・福岡・別府…未解決事件の現場

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 今年も様々なニュースをお伝えしたきましたが、未だに解決していない事件や出来事がまだ数多く残っています。そうした「未解決の現場」を改めて取材しました。

●下関・女児殺害事件
 山口県下関市の松原莉音ちゃん(6)が何者かに首を絞められ殺害された事件は、12月28日で発生から1か月。その現場に行ってみました。現場付近では、いまだに規制線が張られていて、莉音ちゃんが見つかった溝の近くでは花束やジュースが手向けられています。

 11月28日早朝、母親が不在の自宅アパートから出火。当時、部屋にいた9歳の兄と8歳の姉は隣の住人に救助されましたが、その後、アパートの東側にある側溝で莉音ちゃんが首を絞められ殺害されているのが見つかりました。部屋から持ち出され犯行に使われたとされる電気コードは、いまだ見つかっていません。

 「主人も『警察、今日も来とったぞ』と言ってた。毎日来ているわりにはなかなか犯人が挙がらないと話している」(近隣住民)
 「早く捕まってほしいです。捕まらないと怖いので・・・」(近隣住民)

 無事だった莉音ちゃんの兄と姉。その小学校ではカウンセラーを設置して児童の心のケアに当たったり、終業式までの間、集団下校などの措置を取りました。現在、警察は100人態勢で捜査を続けていて犯人の絞り込みを進めています。

●福岡・女性切断事件
 今年3月から4月にかけて、福岡市の会社員、諸賀礼子さん(32)の切断された遺体が次々と見つかった事件も解決には至っていません。福,8)7Y$O:#7n!"M-NO$J>pJs$rDs6!$7$??M$K:G9b$G#3#0#0K|1_$NJs>)6b$r;YJ'$&$3$H$r7h$a$^$7$?!#

 諸賀さんの遺体は、博多湾に浮かぶ能古島など博多湾の4か所で相次いで見つかりました。行方がわからなくなる直前の3月5日、仕事の取引先の防犯カメラに映っていた画像では、グレーのパンツスーツ姿の諸賀さんの手には財布が握られています。この財布は諸賀さんの自宅の玄関先で見つかりました。警察は、諸賀さんがいったん帰宅した後、外出したか、何者かに連れ出されたと見ています。

 この8か月間、延べ7000人以上の捜査員を投入しましたが、いまだ有力な手がかりはつかめていません。

●別府・看護師殺害事件
 今年9月、大分県別府市で看護師・横手宏美さんが何者かに殺害されているのが見つかった事件。1人で温泉めぐりをしていた横手さんは秘湯、鍋山の湯を目指していたと見られています。事件から3か月あまり、そこへ続く道は今も通行止めのままです。

 今回、別府市から特別に許可を得て中に入ることができました。事件から3か月以上が経った今、現場は雪に覆われてひっそりと静まりかえっています。事件当時とは一変、雪が辺りを覆っていました。鍋山の湯からは今も湯が湧き出ていました。警察は、延べ1万1000人の捜査員を投入。情報提供を呼びかけていますが、解決につながる手がかりは得られていません。

 「忘れ去られてしまうような感じになっていますけど、早く(犯人が)見つかってもらいたいですね」(地元の人)

 横手さんの財布などが残されていないことなどから、警察は、強盗殺人の可能性もあると見て捜査を続けています。

●宮崎・口蹄疫被害
 未解決なのは事件だけではありません。今年夏、畜産王国・宮崎の川南町からすべての牛が消えました。牛や豚、およそ29万頭を殺処分し、8月に終息した口蹄疫。その後、多くの被害農家が経営を再開しました。

 「本当にうれしいのひと言ですね。本当にこの日が迎えられるとは思っていなかったので」(畜産農家・河野博子さん)

 先月には終息後初となる子牛も誕生しました。27日、改めて、その子牛のもとを訪ねてみると、元気そうに過ごしていました。
 「(子牛は)元気ですよ。走り回っているもん」(畜産農家・江藤宗武さん)

 しかし、問題は終わっていません。
 「はっきりしていないですね、原因が。そこが一番の問題。(感染源が分からないと)対処が明確に対応できないと思う」(畜産農家・長友正直さん)

 口蹄疫の感染源はいまだ解明されておらず、国からの補償金が全額支給されていない農家もいます。(28日18:14)

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