警視庁北沢警察署が、ことし11月に開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の警備のために作成した職務質問の注意点などを記した内部文書を紛失していたことが分かり、警視庁は警備で借りたレンタカーに文書を置き忘れたものとみて調べています。
警視庁の調べによりますと、北沢警察署は先月、横浜市で開かれたAPECの警備に向けて、職務質問の注意点や警察官が乗り込む車のナンバーや編成表などを記した5枚の文書を作成しました。文書はクリアケースに入れられ、警察官が乗る車ごとにあわせて10数部配布されたということですが、このうち1部を紛失していたということです。北沢警察署では、11月2日から15日までの警備の期間中にレンタカーを数台借りていて、このレンタカーに文書を置き忘れたとみられるということです。文書には個人情報は含まれていませんでした。北沢警察署は当時、文書の回収状況を確認していなかったということで、レンタカー会社や警備に当たった警察官から事情を聴いて紛失の経緯を調べることにしています。北沢警察署の加藤芳雄署長は「警察が保有する文書を紛失したことは遺憾で、今後、指導を徹底し再発防止に努めます」とコメントしています。