シベリア原油輸出先 日本が最多
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シベリア原油輸出先 日本が最多

12月29日 1時10分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ロシアが1年前に始めた東シベリア産の原油の輸出のうち、日本向けの割合が最も多かったことが明らかになり、日本にとっては原油の新たな調達先としてロシアの存在感が徐々に高まっています。

ロシア政府は、大規模な開発を進めている東シベリア産の原油をアジア太平洋地域向けに輸出するため、去年12月、専用の港を極東に整備し、日本や中国などへの輸出に乗り出しました。輸出が始まってからちょうど1年となる28日、専用の港を運営する政府系の企業が記者会見を行い、輸出の実績を明らかにしました。それによりますと、東シベリアからこの1年間に輸出された原油は、あわせて1530万トンに上り、このうち日本向けが全体の30%と最も多くを占めました。政府系企業の代表は「政治と経済は別物だ」と述べ、北方領土問題とは切り離して、今後も日本とのエネルギー協力を進めていきたい考えを示しました。日本にとっては、東シベリアを含むロシアからの原油は多い月で輸入量全体の10%近くに上っています。日本は90%近くを輸入している中東への依存を減らすため、東シベリアの原油に注目していて、新たな調達先としてロシアの存在感が徐々に高まっています。