英米法や憲法研究の権威で、「表現の自由」の分野などで先駆的功績を残した東大名誉教授で元最高裁判事、伊藤正己(いとう・まさみ)氏が27日午後0時27分、呼吸不全のため東京都内の病院で死去した。91歳だった。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は長男、克己氏。
1943年東京帝国大(現東京大)法卒。東大法学部教授、同部長などを歴任し、英米法の支柱をなす「法の支配」の研究などに取り組んだ。
80年に最高裁判事に就任。殉職自衛官の護国神社への合祀(ごうし)を合憲とした88年の大法廷判決で反対意見を述べたほか、北方ジャーナル訴訟(86年)では表現行為の事前差し止めは厳しく制限すべきだとの補足意見を付けるなど、法廷意見(多数意見)に対し、数多くの反対意見や補足意見を表明した。
学士院賞を受賞した「言論・出版の自由」など著書多数。89年に定年退官後は文化庁の著作権審議会会長なども務めた。
93年勲一等旭日大綬章、99年文化勲章。
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