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【年の瀬記者ノート】(3)首都圏連続不審死事件 木嶋被告は法廷で真実を語って (3/3ページ)
このニュースのトピックス:さいたま傍聴記
木嶋被告が殺人罪に問われている3件の事件は、いずれも物証が乏しく、公判での検察側立証は難航が予想される。検察側は各種の状況証拠を積み重ね、「木嶋被告しか犯行をなしえなかった」ことを立証するとみられる。
記者が訪ねた大出さんの実家では、遺族の方が「何も語ることはありません」とだけ語り、公判に向けての思いなどを聞くことはできなかった。その様子に、今なお遺族の心には深い傷が残っていると感じた。
木嶋被告は、法廷で何を語るのだろうか。願わくば、木嶋被告には本当のことを述べてほしい。ブログに「これから婚前旅行に行きます」と書き込んだ後に遺体で発見された大出さんのためにも−。(清作左)
【連続不審死事件】
木嶋佳苗被告(36)の知人男性が相次いで不審な死を遂げた事件。埼玉県警は2月、大出嘉之さん=当時(41)=を練炭自殺を装って殺害したなどとして殺人容疑で木嶋被告を逮捕。警視庁は10月、東京都青梅市の寺田隆夫さん=当時(53)=殺害容疑で再逮捕、千葉県警も今月、千葉県野田市の安藤建三さん=当時(80)=殺害容疑で再逮捕した。木嶋被告はいずれの事件でも殺人罪で起訴されており、今後は法廷での検察側、弁護側双方の出方が注目される。