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【年の瀬記者ノート】(3)首都圏連続不審死事件 木嶋被告は法廷で真実を語って (2/3ページ)

2010.12.28 22:01
このニュースのトピックスさいたま傍聴記
護送車に乗り込む木嶋佳苗被告(中央)。法廷では何を語るのだろうか=10月29日、川越署護送車に乗り込む木嶋佳苗被告(中央)。法廷では何を語るのだろうか=10月29日、川越署

 そんな2月のある日、都内のプラモデル店で大出さんの情報について聞き込みしていると、壁にかかっている名札が目についた。「師匠」と呼ばれる店主に教えを請う愛好者の名前がランク順に並べられたもので、すでに亡くなっていた大出さんの名札もあった。しかもその名札は、その死を悼むように、そっと薄紙に包まれていた。

 別のプラモデル店にいた客の男性は、大出さんについて、戦友を思い出すかのような表情で「素質があって、『将来模型店をやりたい』なんて言っていた」と振り返った。そして、「忙しくて最近は会えなかったが、もし会って結婚の話になったら『気をつけろよ』なんて言ってやれたのに」と悔やんだ。

 取材を重ねてようやく、大出さんの人柄についてわかった気がした。そして、大出さんは亡くなった後も仲間から愛されていることもわかった。

 その大出さんを殺害したとして起訴されている木嶋被告は、ほかの2件の殺人罪も含め、否認や黙秘を続けている。大出さん事件ではこれまでにさいたま地裁で公判前整理手続きが2度行われているが、弁護人の弁護方針などについては明らかになっていない。

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護送車に乗り込む木嶋佳苗被告(中央)。法廷では何を語るのだろうか=10月29日、川越署

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