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所長
神浦元彰
軍事ジャーナリスト
Director
Kamiura Motoaki
Military Analyst

English Column of This Month!VOICE OF Mr.KAMIURA

Re:メールにお返事

日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)

2010.12.29

 韓国の国防白書で「北」は敵と表記 

届いたメール
愛媛県宇和島の000です。

 昨日のNHKラジオのニュースで聞いたので、NHKのホームページを
検索したら「韓国国防白書 北朝鮮は「敵」」というのをみつけました。

内容は至極当然にも思えるのですが、国防白書にこう記載することでどん
な影響があるのかなと思いました。

時間がとれたらご意見をお聞かせ頂けると幸いです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101227/k10013107091000.html

今年のお正月は寒くなりそうですが、お体に気をつけて良いお年をお迎え下さい。
コメント
本年はいろいろお世話になりました。貴重な情報やアドバイスに感謝しております。来年もよろしくお願いします。

さて韓国の国防白書ですが、10年ぶりに北朝鮮に対して「敵」という表現を使うようですね。

金大中、盧武鉉政権では、太陽政策で敵ではなく友好国として接し、そのため北朝鮮の核開発や弾道ミサイル開発を加速させました。

しかし李明博大統領では、ご存じの様に太陽政策を改め、北朝鮮に厳しく接する政治を進めています。

そのため北朝鮮は瀬戸際外交を過激化させるしか道がないように追い込まれています。すると韓国の対北外交はさらに厳しくなります。

ところで韓国の国防白書ですが、ぜひ日本語版か英語版を出して欲しいですね。自衛隊なら翻訳文が配布されますが、部外秘の様です。

1999年8月に「韓国国防白書 1998年版」(アリアド企画社刊 2800円)が日本語で出版されましたが、ずいぶん活用させてもらいました。

せめて韓国の国防白書ぐらいは、日本語で5千人ぐらいは買える本として出版して欲しいといつも思っています。

年鑑のミリタリーバランス(英語版)は1冊が5万円以上ですから、3〜5年に1冊しか買えません。日本語版が安く買えた時代が懐かしいです。

毎月、外国の重要軍事資料(英語、中国語、韓国語、ロシア語など)を翻訳し、日本語で配信する有料ネットがあれば申し込みますね。読者が毎月1000円ぐらいの負担で済めばベストです。

電子書籍の時代で可能性が出てきたと思っています。翻訳家に売り上げの40パーセントの印税を払えば、協力してくださる方がいると思います。

来年にぜひ考えて実行したいテーマだと考えています。

来年もよろしくお願いします。このホームページの継続は変えますが、皆さんが軍事の勉強をできる環境を整える方針は変えません。
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