最終更新: 2010/12/29 21:02

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福岡・太宰府市6人死亡事故 亡くなった3人が通っていた県立高校が会見「非常に残念」

24日夜遅く、福岡・太宰府市で、男女9人が乗った車が別の車と衝突して、道路脇の池に転落する事故があり、男女6人が死亡、乳児1人が意識不明の重体となっている。
17歳と18歳、そして、生後6カ月の男の子の9人を乗せたワゴン車。
福岡市に、クリスマスイルミネーションを見に行こうとしていた矢先の衝突事故だった。
ワゴン車はフロント部分が大破し、後部の左側にも衝撃の跡が残されていた。
もう一方の車の中には、クリスマスプレゼントとみられる紙袋もあった。
楽しいはずのクリスマスイブの夜に起きた悲劇。
事故現場にいた人は「バシャーン、ボーンって、何かすごい音がしたから。うずくまられて、もうずっと子どもの名前を。『助けて』っていう言葉をずっと叫んでらっしゃいますね」と話した。
24日午後11時40分ごろ、太宰府市でワゴン車と乗用車が衝突し、そのはずみで、ワゴン車が道路脇の柵を突き破り、池に転落した。
事故現場にいた人は「(池の)中は見えない、真っ暗で。照明もないし、このへんは。明かりもないので。だから、どこに(車が)沈んでいるかもわからないし」と話した。
明かりもまばらで、水深2.5メートル、水温5度という池の中、ワゴン車に乗っていた9人を助けようと、近所の人が必死の救出活動を行った。
救助にあたった人は「5メートルくらいのロープを3本ぐらいつなげて、向こうへ投げた。『僕がやります』って言って、そのまま手渡して、投げて、女の子1人を救助したという感じだね」と話した。
9人のうち3人は自力で脱出したが、井出綾美さん(17)、石原 瞳さん(18)、佐藤 慎一郎さん(18)、山本 翔さん(18)など5人が死亡し、生後6カ月の男の子が意識不明の重体になっている。
また、衝突した別の車を運転していた秦 智之さん(26)も、事故のあと、救出のためか池に飛び込んだとみられ、死亡が確認された。
亡くなった3人が通っていた県立高校は、会見で「きのう(24日)はクリスマスイブということで、最後にいい思い出をつくりなさいと。非常に残念で...」と話した。
また、亡くなった石原さんの親せきは「まだまだこれからだったのに、残念でしょうがありません。『歯科助手になりたい』って言ってたんですよ」と話した。
警察は、車を脱出した同乗者などから、事故当時のくわしい状況を調べている。

(12/25 17:45 テレビ西日本)


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