
選手データ

| 1 石田昇平(いしだ しょうへい) |
| [ポジション] |
GK |
| [年齢] |
17歳 |
| [生年月日] |
1993年3月5日 |
| [身長・体重] |
185cm 71kg |
| [出身地] |
東京都昭島市 |
| [略歴] |
FC多摩川ジュニア−横河武蔵野FC JY |
選手インタビュー(聞き手・高橋正和)
−自分の得意なプレーは
「手足が長いので、その手足を生かしたシュートストップが得意です」
−サッカーを始めてからずっとGK?
「小学校のころ、GKもやりながらフィールドも何回かやったことがあります」
−サッカーを始めたきっかけは
「幼稚園からですけど、最初は野球とサッカーを迷っていて、だけどお父さんの知り合いにサッカーをやった方がいいんじゃないかと言われて、そこから」
−何でそう言われたのかな
「お父さんは野球をやっていて、違う道で頑張ってみろって」
−お父さんは野球では有名な選手とか?
「有名ではないです」
−お父さんは本当は野球をやらせたかったんじゃないのかな
「はい、そう言ってます」
−幼稚園では
「普通に、そこの幼稚園でサッカーをやってました」
−小学校は
「昭島市内のいろんな小学校の人たちが集まるクラブチームに入っていました。FC多摩川ジュニアです」
−強いチームなの?
「都大会とか、それなりに」
−小さいころは点を決める方が楽しいんじゃないのかな
「フィールド(プレーヤー)もあこがれてやりたいなとも思いましたけど、ずっと(GKを)やってきたので」
−GKは自分から志願して?
「いや、自分からではないです」
−周りからやってみろと言われて?
「はい、そんな感じで」
−GKの魅力は
「やっぱり1対1とかを止めて、試合の流れをグッと変えるところとか。クロスボールで取って、そこからフィードでチャンスを増やしたり、そういう場面が好きです」
−中学は
「クラブチームで。横河武蔵野です」
−高校からFC東京に来たのは
「オファーが来て、自分もFC東京に行きたかったので。(チームメートの)廣木とは同じ中学だったんですよ。家も結構近くて、中学のときは(自分が)まだFC東京じゃなくて、ライバル心があったんですけど。高校で一緒のチームになってからは、中学のときに一緒の友達だし、すごく違う気持ちで、新鮮でうれしいです。おれも負けてないんだぞって感じです」
−FC東京に対するイメージは
「中学のときに、むさしとか深川とやったときに強いイメージがあって、ユースではそういうJの下部組織でプレーしたいなという気持ちは自分の中ではありました」
−実際に入ってみて
「1年生のときはレベルの差を感じましたし、中学から入ってシュートスピードも全然違ったし、自分の思い通りにいかない部分があってすごく悩んだ時期もあったんですけど、やっぱり高2から高3にかけて、いい部分も出てきたし、課題もはっきり出てきました」
−今の課題は
「筋トレとか、パワー系の種目ですかね」
−パワーはありそうだけど
「いや、細い方です」
−パワー系が強いとプレーにどんな影響がある?
「1回倒れて、はじいたボールに対して、速く起きて処理したり、あとクロスボールで当たり負けしないとか」
−目標とする選手は
「権田選手です」
−彼のどんなプレーが
「やっぱり安定感があると思いますし、ゴールキックのときに高さのある選手へのフィード(の精度)がすごく高いし、クロスボールでも勢いよく行って、処理できるところとか。(09年の)ナビスコ杯決勝を見てすごく思いました」
−ナビスコ杯決勝はユースのみんなで見たんだよね。ああいう舞台に立ちたい?
「はい。やっぱりあこがれます」
−トップチームの試合を見ることは
「(自分たちが)午前練習とかで、トップが午後の試合のときは、たまに見に行ったりします」
−試合のときはGKのプレーにずっと注目しているの?
「攻めているときにどういうポジショニングを取っているかとか、DFの枚数とかを結構見ますね」
−自分とトップの選手との違いは
「やっぱりクロスへの積極性が、まだ自分には足りなくて。あとフィードもまだ100%とは言えないので、その能力を高めたいと思います」
−クロスへの積極性というのは、飛び出しの判断ということ?
「(判断を)早い段階で、躊躇(ちゅうちょ)しないようにとか。中途半端にならないようにしないといけないと思います」
−落ち着いて見えるけど、自分の性格は
「キャラクターで言うと、サッカーに入ったらサッカーに集中して、サッカー以外のところでは結構はしゃぐタイプです」
−では、自分たちのチームを表現すると
「結構みんながみんなのことを笑わせたり、すごくまとまりがあると思います」
−ひとつ上の学年はいい成績を収めているけど
「やっぱり関東のチームとか、FC東京を意識して、プリンスリーグでは連覇させないという気持ちがあると思うので、そういうところで自分たちの世代でも連覇につなげたいなと思っています。去年はクラブユースで悔しい思いをしているので、今年は優勝したいという気持ちが強くあります」
−GKの三浦くんとのライバル意識は
「かなりあります。中学から東京トレセンとかで、ずっとライバルだったので。ずっと意識していました」
−自分と彼を客観的に比較すると
「シュートストップの場面で、自分は届くところが、三浦は届かない部分があったり、そこは勝てる自信はありますし。逆に勝てないところは、自分がボールを持ってからFWへのフィードとか、ゲームをコントロールする能力とかは、まだあっちの方が上だと思います」
−レギュラー争いは
「今のところは五分五分だと思うんですけど、これからは安定感というのが大事だと思うので、そこでどれだけ無失点で抑えられるか。よくゲームコントロールして臨めるかがカギだと思います」
−ゲームをコントロールするって言うのは
「たとえば、みんなが焦っているときに声を掛けたり、最後の5分間であったり、ボールを回すのか前にけったりするのか、しっかり伝えられるようにしたいと思います」
−試合の中で、一度流れが悪くなると立て直すのは難しいよね
「そこで失点したら、もったいないので」
−声を出す部分は課題?
「そうですね。まだゲーム勘っていうのがあまりないので。やっぱり中学のときはずっと試合に出られていたんですけど、高校に入ってレベルも上がって、なかなか出られなかったので」
−公式戦とは違うかな
「やっぱり相当違いますね」
−2年生まではベンチ入りしたことはないのかな
「はい。1年生のときに手術して、1年生はほとんどけがで、2年で復帰して徐々に良くなってきて、何回かチャンスをもらえたんですけど、やっぱりゲーム勘がなくて、ダメでしたね。ベンチ外で自主練の努力はしてきたので、今年は出たいという気持ちが強いです」
−1年生のときはどこを手術したの
「左ひざの半月板です。中学から抱えていたけがで、1年生の5月くらいに手術して、そこから半年くらいは」
−GKはレギュラーが固定されることが多いけど
「難しいですね、やっぱり。龍輝(三浦)が試合に出たら、やっぱり悔しいという気持ちになって落ちた部分もあるんですけど、そこは1年のときにもう経験しているので。もし龍輝が試合に出ても、自分は違うところで、たとえば(自主トレで)友達にシュートを打ってもらったり、そういうところをスタッフに見てもらえば評価してもらえると思うので、そういうところを大事にしています」
−2人はあまり言葉は交わさないの
「いや、すごく交わすし、遊んだりします。いつも一緒に帰ったりします」
−そういうライバルはいいね
「なかなかいないので、結構いいです」
−今年の目標は試合に出ること?
「スタメン定着です」
−将来的な目標は
「ずっと東京育ちで、FC東京の試合を見てきてあこがれてきたので、高卒でトップに行ける自信は今はないけど、高校でトップに行けなくても大学4年間で頑張って、FC東京に戻ってきたいという気持ちはあります」
−高校を卒業してすぐは難しそうかな
「今、(トップチームもGKの)若手が結構いるじゃないですか。だから難しいのかなと思ったりします」
−4年後のプロ入りが目標だと
「もしFC東京から来なかったら、やっぱり違うチームで。ずっと小学校から目指してきた目標なので、Jリーガーというのは。オファーをもらえたら、うれしいと思います」
−今までで一番印象に残る試合は
「一昨年のクラブユースの決勝戦で柏とやったときですね。去年(の決勝のC大阪戦)も結構緊迫したゲームだったんですけど、1点が勝負で、結構ピンチを迎えた中でも(当時の正GK井上が)いいセーブして、最後は三田くんが入れて勝ったので、あそこで決められるのと止めるのとでは全然違うと思うので、やっぱりああいう姿を見るとすごいと思いますね」
−井上くんのプレーには影響されたの?
「やっぱりキャッチングとかすごかったので、自分も見てチャレンジしていったら、何回も繰り返してやったら結構できるようになったし。やっぱり他の選手のいいところを盗んでチャレンジするっていうのは、自分にとってプラスになるということを、高校に入ってからすごく感じています」
−日本代表とか海外のプレーも見るの?
「はい。なるべく見るようにします。いろいろ見て、YoutubeとかでGKのセーブ集とか」
−最近見た中で印象に残るのは
「やっぱりブフォン(ユベントス)ですかね。決められると思っても止めたり、失点数もかなり少ないし。あの人すごいと思います。見ていてやられる気がしないというか。シュートもすごいのがありますからね」
−今トップチームの重松もブレ球もすごいよね
「やばいですね。練習が終わってから、一緒にシュート練習をしていたんですけど、あの人のブレ球はすごかったです。すごくいい練習になりましたね」
−ブレ球の対処はやっぱり難しいの?
「慣れてきますけど、一定のブレ球と、それと違うブレ球があるので。縦に落ちたり、横に揺れたり、アウトで落ちたりとか。ボールの軌道を見ないと分からない部分があるので。(昨年のJユースカップで)広島との決勝のときに、(重松が決めたブレ球FKは)GKは難しかったと思います」
−重松のボールの特長は
「速くて、揺れたり、落ちるんですけど、たまにアウトにかかったり、いろいろです」
−プロが近くてやっている環境は
「かなり大きいです。練習前とか、隣でシュート練習とか紅白戦をやっていて、シュート練習を見ていてすごいと思いますし、自分も受けてみたいなと思ったりもします。シュートストップが大好きだし、トップとユースのレベルは全然違うと思うので」
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