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【ユース選手紹介 (江口貴俊)】

選手データ

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データ

18 江口貴俊(えぐち たかとし)
[ポジション] MF
[年齢] 17歳
[生年月日] 1992年5月9日
[身長・体重] 165cm 60kg
[出身地] 東京都西東京市
[略歴] JACPA東京FC−FC東京U-15むさし
 

選手インタビュー(聞き手・高橋正和)

−得意なポジション、プレーは
「得意なポジションはボランチで、得意なプレーは自分は走ることが得意なので、攻守にわたって走ることです」

−ボランチのタイプでいうと
「みんなからガットゥーゾ(ACミラン)って言われています」

−ガツガツ当たりも激しくいくと
「はい」

−去年は1年生で試合に出ていたけど今年は
「スタメンでは新人戦の3位決定戦のヴェルディ戦に1回出ただけです。(その試合は)1−0で勝ちました」

−その後、スタメンには
「(定着)できなかったです」

−今年はケガでもあったのかな
「ケガは特にしていないんですけど、自分のパスミスだったり、課題とするプレーが多いので、それがやっぱり原因だと思います」

−去年は違ってた?
「去年は勢いで相手のボールを取ってというか、そういう気持ちの部分でプレーをしていて、そこが良かったかなと思っています」

−いろいろ考えたりするようになったのかな
「今年に入っていろいろ考えたり、そういうのが多くなってしまって、自分のプレーがあまり出せなくなってしまったのも…」

−それが試合に出られなくなった原因?
「そうだと、自分は思っています」

−割と考え込むタイプなのかな
「結構、そうです」

−今は気持ちが切り替わった?
「はい」

−自分の性格は
「みんなからは結構、まじめって言われます」

−自分でもそう思う?
「まあ、そうなんですかね。自分ではそんなに思わないですけど、でもみんなからそう言われたりします」

−リーダーシップを取る方ではないのかな
「そういうタイプじゃないです」

−いじられるタイプだとか
「結構いじられたりもします」

−では、サッカーを始めたのは
「小学1年生のときです」

−きっかけは
「自分には上に兄弟がいて、お兄ちゃんの試合によく見に行ったりしたので、それで始めました」

−地元は
「西東京市です」

−近くのクラブで始めたの?
「JACPA東京FCってところでプレーしました。JACPAのときはFWをやってました」

−吉本(FC岐阜にレンタル移籍中)もそうだよね。彼がいたのは知ってた?
「はい、知ってました。近くにJACPAの中のスクールがあって、小学校4年のときにそのスクールから選抜されて、選抜チームに入りました」

−その当時から目立った活躍をしていたのかな
「僕のチームに、同じ年にヴェルディの小林祐希っていう選手がいるんですけど、小林祐希の方がやっぱり目立っていました」

−中学でU−15むさしを選んだのは
「本当は自分がFC東京に入れるレベルではないと思っていたので、FC東京は受ける気がなかったんですけど、第4地域トレセン(武蔵野、三鷹、西東京、小金井、東久留米、清瀬、東村山、小平の8市)のコーチがFC東京のコーチで、その人に『受けてみないか』と言われて、受けました」

−なんで自分がそのレベルじゃないと思ったの?
「Jリーグの下部組織なので、そのときはやっぱりレベルが違うかなというか、別の存在に感じました。受かる自信がなかったですね。受かったときはうれしくて…」

−実際に入ってみてどうだった?
「最初はレベルが高く感じたんですけど、そのレベルの中でやっていくうちに、自分でもできるんじゃないかと思いました」

−むさしでのポジションは
「ボランチで(レギュラーで)出てました。最初は右サイドバックをやっていたんですが、途中から真ん中に移って、それからずっと真ん中です。たまにサイドをやったりするんですけど」

−サイドとボランチのどちらが好き?
「やっぱりボランチですね。相手のボールを奪ったり、ゲームを組み立てていくところが」

−好きな選手、目標にしている選手は
「好きな選手というか、中村俊輔選手(エスパニョール)を、サッカー選手として尊敬しています。高1のときに中村俊輔選手の本を読んで、人の倍以上練習したりとか、サッカーノートを毎日書いたり、人と違った努力をしていて、そういう人がやっぱり成功する人なのかなと思いました」

−その本を読んで、自分でも変わったことは
「本を読み始めてから、毎日の練習の後にもサッカーノートをちゃんと書くようにしています」

−具体的には何を書くのかな
「毎日の練習の中で、自分の良かったプレーと悪かったプレー、それと自主練の内容とかを書いて…。あとは課題をどう改善していくかとかを書いています。小さいノートに思いついたことを書いていこうと思って」

−それはためになっている?
「はい、やっぱり自分の課題がはっきりするので」

−人には見せたりしないの
「しないです。試合のノートはコーチに提出するんですけど、練習のノートは自分しか見ないです」

−じゃあ、プレーで好きな選手は
「自分の課題がパスミス(を減らすこと)なので、バルサの中盤のイニエスタとかシャビのプレーをよく見ています」

−あのクラスの選手はすごいよね
「はい。パスミスがないんで」

−頑張ったらあのレベルには
「なれるか分からないですけど、なれるように努力はしたいです」

−今、一番サッカーノートに書いていることは
「パスのズレが一番の課題です。何もプレッシャーがないところでもミスがあるので」

−原因は何かな
「小さいことからパスの練習をしてこなかったので、そういうところなのかなって。基礎があまりできてないので」

−逆にもっと伸ばしていこうとしているのは
「運動量で、誰にも負けないようにするところです」

−今は誰にも負けないレベル?
「いや、まだ全然。日本にはいっぱい同じポジションでやっている選手が多いと思うんで」

−チームの中ではかなり上のレベル?
「(週の)立ち上げの練習があるんですけど、その中で運動量だったら負けないように頑張っています」

−どれくらい走るの
「300メートルを4本だったり、6本走るんですけど。でも最後に1本負けちゃったりするんで、そこが自分の甘いところだと思っています」

−去年のチームと、今年のチームを比べると
「自分ではどっちもすごくいいチームだと思っています」

−準々決勝で敗れた高円宮杯の磐田戦は
「ベンチには入っていたんですけど、試合に出てはいないです。ジュビロはやっぱりセカンドボールの拾いが早かったりして、主導権を握られていたなと思っています」

−そういうとき、どういう心境でベンチにいるの
「僕はいつでも(試合に)入れるように、相手チームで自分と重なるポジションの人のプレーを見ています」

−出番がないまま、終わるときは
「悔しかったですけど、でも自分が日ごろから練習というか、やっぱり出られるようにもっと頑張っていないと。もっと頑張れるかなって思うし、もっと頑張らないといけないと思っています」

−倉又監督から何か言われていることは
「倉さんは自主練のときとかに、自分の練習に付き合ってくれたりするので、自分にとってはすごくプラスとなることが多いです。倉さんと一緒にボールをけって、どういうふうにすればいいのか、どういうところがいけないとかを教えてもらって」

−具体的には
「走っている選手にどういうパスを出すのか、どれくらいの勢いのパスを出すのかとか。(パスが)いつも強くなったり、弱くなったりしちゃうんで。倉さんが蹴るボールはやっぱり相手にピシッといいところに通るので、自分が受け手だとしたら、すごく受けやすいし、こういうパスを出さないといけないと思っています」

−今までサッカーをやってきて印象に残っている試合は
「中2のときに、U−15むさしでドイツに遠征に行って、その大会で優勝したんですけど、その決勝のパリ選抜と試合をしたのが一番印象に残っています。自分としては初めて国籍が違う人と試合をしたので」

−何試合くらいやったの
「予選3試合で、決勝トーナメントは2試合だったような気がします」

−5試合は全部出たの
「何試合か途中は出ていなかったと思いますけど。自分としては決勝で(スコアが)1対1の状況で、自分が点を取ることができたんで」

−どんなゴールだったの
「サイドからボールが来て、DFがいたんですけど、相手の前に入ってそのままシュートを打って…。ニアに入って流した感じです」

−初めて海外の選手と試合をしてみて
「自分とは体格がすごく違いましたね。小学生と大人がやっているような感じで」

−小学生が大人に勝ったんだね
「パリ選抜には予選で1回負けていて、決勝でまた当たることができて」

−じゃあ、リベンジマッチって感じだったんだ
「はい」

−デカい選手とやるときのコツは
「僕はそのときは何にも考えてなかったので、そのときはひたすらしつこく当たりにいって、しつこく粘り強くいって」

−そのとき、国際試合が初めてで、その後には
「小学生のときにちょっとやったりしたことはあったんですけど、本格的にやったのはそれが初めてです」

−ここからの目標は
「1試合でも多く出られるように、日ごろの練習から頑張っていきたいです」

−出られそう?
「分からないですけど、やっぱり出られるように」

−1年生から出ていたんだから、ちょっといい方向にいけば出られるようになるんじゃないの
「いや、1年生のときはもう過去のことなので、今年は今年のチームなので、そこはもう関係ないと思っています」

−過去は振り返らないと
「はい」

−では将来の目標は
「まずJリーガーになって、そこから世界のビッグクラブでできるようなプレーヤーになりたいです」

−夢はデカいね
「はい」

−Jリーガーになるのは最低限の目標?
「はい。なりたいです」

−世界のビッグクラブっていうのは
「やっぱりチャンピオンズリーグに出るようないチームに行きたいですね」

−そのためには
「自分は身長は大きくないので、人の倍走ったり、ボールを奪ったりして、そういうところで頑張らないといけないと思っています」

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