NHK新潟県のニュース　新潟放送局

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水俣病審査会委員選任で要望

国の基準で新潟水俣病の患者かどうかを判断する認定審査会の委員で、国の基準よりも広い範囲で患者を認めた最高裁判所の基準に沿って審査を行うよう提言してきた弁護士が再任されなかった問題で、新潟県弁護士会は審査会の委員の選任を適切に行うよう新潟県に求めました。
この問題は、国の基準で水俣病の患者かどうかを判断する認定審査会で委員を務めていた２人の弁護士のうち、鈴木俊弁護士が、今月１７日に１期目の任期を終えて再任されなかったものです。
鈴木弁護士は国の基準よりも広い範囲で水俣病の患者を認めた最高裁判所の基準に沿って審査を行うよう提言していましたが、新潟県はこの提言と鈴木弁護士を再任しなかったことはまったく関係ないとしています。
これについて新潟県弁護士会は鈴木弁護士を委員に推薦したことから、２８日新潟県に要望書を提出しました。
それによりますと、委員が１期のみで再任されないのはきわめて異例で委員の選任について、中立性や公平性が疑われることがないよう適切な対応をするよう求めています。
これについて新潟県生活衛生課は、「弁護士の委員は当初から１人の予定で、今後とも審査会では中立・公正な審査を行っていく」とコメントしています。

12月29日　12時29分

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