ミュージシャン、DAIGO(32)の姉で漫画家の影木栄貴(えいき・えいき)さん(39)がちょっとした騒動に巻き込まれている。先日成立した改正東京都青少年健全育成条例をめぐり、影木さんが都議に陳情したところ、都議がその内容や個人的情報を自身のブログにアップしてしまったのだ。ネットユーザーから批判が相次ぎ、ブログは一時「炎上」。いまなお騒ぎは収まっていない。
過激な性表現を盛り込んだ出版物の未成年への販売などを規制するため成立を目指した改正案。これをめぐり「表現の自由の侵害」などと漫画家や出版社が反発、DAIGOの姉で竹下登元首相の孫である影木さんも同様の立場だった。
改正条例は紛糾したものの15日に成立。賛成だった都議の三原まさつぐ氏(68)=自民党=は同日、自身のブログに「陳列規制は当然」と書き込んだ。だが、《たくさんの「条例改正反対」の意見が私に寄せられたが、目玉は次の方である》と続けた内容が物議を醸すことになる。
《竹下登元首相の孫と称される女性の方だったが、自らも漫画を書くので、「規制強化はしないでほしい」とのことだった。私は最後に「おじいちゃん(竹下元首相)に、過激な漫画をみせたらなんと言うだろうね。おじいちゃんに怒られないかどうか、自己判断して書いてよ」と申し上げておいた》
このくだりを読んだ一部のネットユーザーから「小馬鹿にしている」「個人情報をさらすのはおかしい」との指摘が相次ぎ、ブログは炎上し、大騒ぎになった。
なぜ陳情者の素性がわかる書き込みをしてしまったのか。
三原氏は「9、10日ごろ事務所に電話がありました。『竹下元総理の孫なんですけど』とだけ名乗られた。どういう方か存じ上げなかったのであのように書かせていただいた。(批判的な意見について)そういう見解を持つ方もいるでしょう。ただ『名前を出さないでくれ』とも言われていないし、ご本人の意志で反対されているのだから隠すこともないだろうと判断した」と説明する。
だが、ネット上での物議はいまも収まらない。
影木さんにもコメントを求めたが27日時点で返答はもらえなかった。ブログやツイッターが浸透するなか、思いも寄らぬ反応が起きることもこれからは覚悟しておいた方がいいのかもしれない。