米大学で韓国語講座が人気だというけれど…

 「韓国語学習ブーム」は米国の大学にも訪れたのだろうか。

 米国現代語学文学協会(MLA)は「米国各地の大学2514校を対象に、外国語科目の受講生数を調査したところ、2006年から09年にかけて韓国語講座の受講生数は19.1%増えた」と発表した。受講生の増加率は、アラビア語の46.3%に次いで大きかった。受講生増加率3位は18.2%増の中国語だった。

 MLAはこうした調査結果について、「東アジア諸国が世界の舞台に浮上していることや、2001年の米同時多発テロ事件以降、アラブ諸国に対する関心が高まったため」と分析している。MLAのローズマリー・フィール運営委員は、「(学生たちが受講した語学講座は)今日の世界の動きを如実に反映している」と話している。

 ところが、「米国の大学で韓国語の受講生が増えている現象を『韓流ブームの始まり』と考えるのは難しい」と指摘する声も多い。MLAの発表を報じたロサンゼルス・タイムズなどの電子版には、「韓国語講座の教室に入ると、(楽に単位を取るために来た)韓国系の学生しかいない」などのコメントが書き込まれている。

 また、受講生の数で順位を付けると、韓国語は09年現在14位(8511人)で、同じアジア圏の言語である日本語(6位、7万3434人)、中国語(7位、6万976人)に比べ、はるかに及ばない水準だ。

呉允熙(オ・ユンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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