2010年12月27日12時30分
福岡県太宰府市の県道でワゴン車と乗用車が衝突し、ワゴン車が池に転落して計7人が死亡した事故で、福岡県警は27日、犠牲者の遺体を鑑定した結果、アルコールが検出されなかったと発表した。また、運転免許を持っていたのは乗用車の男性(26)とワゴン車の18歳の男女4人とわかった。県警は事故原因や誰がワゴン車を運転していたのかについて調べを進めている。
県警によると、助かったワゴン車の男女3人からはアルコールが検出されなかったほか、遺体を鑑定した結果、乗用車の男性とワゴン車の男女4人の計5人からはアルコールが検出されなかった。ワゴン車に乗っていた女子高校生(18)と6カ月の男児については、検体が取れず鑑定ができなかったと説明している。
県警は同日午前、現場の池で事故原因の特定につながる遺留品がないか捜索をした。
事故は24日午後11時40分ごろ、太宰府市向佐野4丁目の県道で男女9人が乗ったワゴン車と乗用車が衝突し、弾みでワゴン車が道路沿いの池に転落。3人は救助されたが、5人が死亡。救助のため池に飛び込んだとみられる乗用車の男性も死亡した。ワゴン車から収容された男児も、25日に死亡した。
現場は片側2車線の直線道路。県警は2台の破損状況などから、左側をワゴン車が、右側を乗用車が並走していて、何らかの原因でぶつかった可能性があるとみている。