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所得隠し:パチンコ店が3億円 名古屋国税局指摘

 三重県を中心にパチンコ店「ウイング」を経営する「永和商事」(三重県四日市市)が、名古屋国税局に09年4月期までの5年間で約3億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。重加算税を含む追徴課税は約1億円で、同社は既に修正申告し全額納付したという。

 関係者によると、同国税局が09年8月に税務調査を行ったところ、同社は、今年4月期に計上すべき一部の店舗閉鎖に伴い発生した損失を、09年4月期に計上することで同期の所得を圧縮していたことが判明。同国税局は、同社が09年4月期の所得を隠すために意図的に損失を多く計上したと認定したとみられる。同社は調査対象の各決算期に売り上げの一部を除外する手口でも所得を隠していたという。

 民間信用調査会社などによると、同社は三重、岐阜、和歌山、千葉の4県でパチンコ店16店を展開。売上高は05年4月期は約330億円で、今年4月期には約690億円に伸びている。【沢田勇】

毎日新聞 2010年12月24日 14時19分

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