高知市内の銀行夜間金庫前で昨年5月、パチンコ店員2人が男3人に襲われ売上金147万円が奪われた事件で、強盗致傷罪などに問われ、1審・高知地裁の裁判員裁判で懲役9年を言い渡された住所不定、土木作業員、浜吉昌弥被告(36)の控訴審判決が16日、高松高裁であった。長谷川憲一裁判長は「量刑が不当とはいえない」と被告側の控訴を棄却した。
被告側は「暴力の程度や負わせたけがの程度が共犯者より軽い」などと主張していた。しかし長谷川裁判長は「主犯格から誘われて金欲しさなどから犯行に加わり、被害者2人に木刀で強烈な暴行を加えた。動機は自己中心的で、その果たした役割は大きい」と退けた。【中村好見】
毎日新聞 2010年12月17日 地方版