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【何が虐待へ向かわせるのか】「夫に早く帰ってきてほしい」 子育てに「不満」と「孤立」…読者の声 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:児童虐待を考える
児童虐待の問題を考える連載の第6部「何が虐待へ向かわせるのか」へたくさんのメールやファクスをいただいた。記事で紹介した子育ての体験談に「まるで自分のことのよう」と共感し、手助けを得られない「不満」と「孤立」を訴える母親たちの声が大半を占めた。
3歳の長男と2歳の長女を持つ大阪府の母親は《夫はいつでも飲みに行ったりパチンコしたりゴルフしたり…。でも私は何かするには子供を預けるしかない。遊ぶ時間がほしいわけでなく、普通に寝られたら家事もきちんとできるのに、夫は「どこの家庭もそうや。やる気があればできる」と全く理解してくれない。そんなとき子供のほっぺをたたいたり、思いきり怒鳴りつけたりしてしまう》。
6歳と3歳の2児を育てる30代の女性は《虐待の原因は「1人きり」「評価されない」の2点だと感じる。私も1人きりで育児をしている。誰も「頑張ってるね」と言わない。当然だと思われている》とし、最近初めて母親が互いの気持ちを話す会に参加した経験を寄せた。《見ず知らずの人に話を聞いてもらい、「あなたは頑張ってる」と言ってもらって、これが広まればいいのにと思った。それからは自分で「私は頑張ってる」と認める努力を意識的にしている。でないと、壊れてしまうので》
4カ月と3歳の2児を育てる30代の母親は《「ありがとう」とか「大変だね」とか簡単な言葉でいい、私の育児を評価してくれるひと言がほしい》と訴えた。
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