(CNN) ロシアの首都モスクワの中心部にあるプーシキン広場で26日、相次ぐ民族対立事件に抗議して平和と平等を訴える集会が開かれ、国営RIAノーボスチ通信によると約1500人が参加した。
警察は広場の周辺に金属探知機を使用して刃物を持っている人がいないかどうかをチェックするなど警戒を強めた。
発端はモスクワ南部で6日にキルギスからの移民の男性(28)がロシアの北カフカス系のグループと乱闘になり、死亡した事件だった。
その5日後にはクレムリン前のマネージ広場で、仲間の死を悼んで集まった民族主義者やサッカーのフーリガン約5000人が暴徒化して警官隊と衝突。公務執行妨害などの容疑で65人が逮捕された。
15日にはモスクワ中心部でロシア系とカフカス系のグループが一触即発の状態となり、警察が200人以上を逮捕して武器を押収した。
この騒ぎの首謀者とみられる男など4人は17日に、キルギス移民の死亡に関与した疑いで逮捕されている。
メドベージェフ大統領は相次ぐ民族対立を非難、事件にかかわった関係者の摘発を当局に促している。