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　巨人が２７日、私設応援団員を募集するという異例の発表を行った。東京ドームを拠点に巨人を応援する唯一の団体「東京読売巨人軍応援団」が、１２月上旬に団員のチケット転売発覚で自主解散。この非常事態に球団が動き、「読売ジャイアンツ応援団」（仮称）の発足を決めた。応募資格はもちろん「ジャイアンツ愛のある方」だ。

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　「男女問わず２０１１年３月３１日時点で満１５歳以上の方」、「関東近郊にお住まいかお勤めで、主に東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアム、千葉マリンスタジアム、西武ドームなどで応援できる方」、「トランペットや洋太鼓を演奏できる方を歓迎しますが、経験は問いません」、「試合観戦契約約款、特別応援許可規定を順守できる方」、「ジャイアンツ愛のある方」‐

　新規球団が応援団員を募集するわけではない。募集するのは、長年球界をリードしてきた伝統の巨人軍。私設応援団を自らが募集するという異常事態だが、これには仕方のない事情があった。

　３０年以上にわたって東京ドームなど東京近郊で巨人を応援し続けてきた「東京読売巨人軍応援団」が１２月上旬に自主的に解散した。その理由は、団員が個人的に入手した野球観戦チケットをネットオークションなどで不正転売し、試合観戦契約約款や特別応援許可規定に違反したためだ。

　東京ドームなどで応援する球団公認の応援団は「東京読売巨人軍応援団」の一団体しかない。そこで来季の応援態勢を危惧した球団が立ち上がった。球団関係者は「緊急対応の措置。来季の応援に支障がでないよう、側面から応援した方がいいと思った」と説明。この日から球団ＨＰで新応援団の発足を発表し、団員の募集が始まった。

　申込者は書類審査後、来年１月中旬には、球団で説明会や球団幹部による面接が行われる予定。主将の阿部慎之助捕手（３１）も「たくさんのご応募よろしくお願いします」と呼びかけた。