今季のJリーグ、ベストイレブンに選ばれた名古屋グランパスのDF増川隆洋(31)が26日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、クラブ側と3回目の契約交渉し、1000万円増の推定年俸2800万円で、来季の契約を更改した。DF千代反田充(30)もこの日、来季の契約を更改した。
今季、増川は、闘莉王とセンターバックコンビを形成し、抜群の安定感で、チームのJ1初優勝に大きく貢献した。その実力は、ほかのチームからも高く評価されたからこそのベストイレブン。クラブからも「来季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、Jリーグを勝ち取るためにも、必要な戦力と評価してもらった」と、約56%増という納得の更改となった。25日に天皇杯準々決勝の鹿島戦(カシマ)に敗れて、今季の日程はすべて終了したが、来年は、ACLも含めた過密日程をこなすことになる。「まずは休んで、体をつくって、来季の始動に備える」と、フル回転でたまった今季の疲労を回復し、来季への英気を養う。「ことしの優勝は偶然じゃないということを証明する。来季は、内容も結果も求められるシーズンになる」と、気持ちを引き締めていた。 (伊東朋子)