豊島隆弘さんの作品 (NO.36)
「フジヤ醤油」の倉庫を入ると,異様な空気が漂っていた。ビヨ〜ンと宇宙音が流れ,昔の道具に囲まれた幻想的に光る作品があった。古い道具と奇怪な作品が,楽しみ合っているように感じる力作だ。美音を追求するパフォーマー豊島さんらしい作品。
作品のコメントは,鯛の里 松本が感じたままを書いたものです。作者の思いとブレていたら,お知らせ下さい。
大田道洋さんの作品 (NO.18)
モデル ANNO MASAMY
路地を入ると,女性が窓からお尻を出して挑発していた。戸を開けてはいると,薄暗く朽ちて乱雑になった畳の上に、ボーっと裸体が浮かび上がっていた。妖艶な幽霊が霊界に誘い込んでいるようだった。
西藤博之さんの作品 (NO13)
廃屋の玄関先に赤い布を敷き,版画の屏風を衝立てている。靴を脱いで赤いじゅうたんにあがると,「ようこそ」と,全く違った世界に誘い込まれるような気がする。路地裏の廃屋は,実は,ず−っと遠い、遠い世界に通じているのかもしれない
岩永淳子さんの作品 (NO.5)
網目状の鋼線を絡めて膨らませた作品だ。遠くから見ると雲のようにも見える不思議な空間をかもし出している。見えるようで見えない、ふわふわしているようで,実は堅い。無いようで,実はある。「ある」ことと「思う」ことを織り交ぜた哲学的な作品だと思えた。
久絽さんの作品 (NO,15)
廃屋の壁面にアルミホイールを貼りつけている。日差しを受けてきらきら光っている.。用済みとなった家も,オ〜イ,俺はここに居るよと自己主張しているようだ。その前の庭には,廃屋の中に詰まれていた瓦を取り出して敷き詰めていた。ちょっとした置き方でアートになる遊び心を教えてくれる。
作品紹介