酒造3蔵がある竹原市で、純米吟醸の酒かすを生かしたお好み焼き「純米吟醸たけはら焼」が22日、正式デビュー1周年を迎えた。市内6店に加え、広島市内へも竹原の1店が進出し、合わせて年間1万3千枚が売れた。NHK連続テレビ小説「てっぱん」のお好み焼きブームにも乗り、吟醸の街のアピールを強める。
市内の飲食店を紹介する、たけはらうまいもんまっぷ実行委員会がプロデュース。御幸、ほり川、将軍、布袋屋、エデン、Bon―bonの6店で、それぞれ3千〜千枚を売り上げた。3月には「まる重」が広島市西区に進出した。
実行委は12月22日を「たけはら焼の日」に定め、竹鶴、中尾、藤井の3蔵の協力を得ながら裾野を広げた。
今月中旬には感謝祭と銘打ち、道の駅たけはらに初めて合同で出店。酒の香りに誘われ利用者が熱々をほお張った。
アルコール分をとばした酒かすの香りとともに人気なのが、ふんわりとした食感。とろろいもと混ぜるなど工夫を凝らす店もある。広島経済同友会が10月に開いた「広島てっぱんグランプリ」でも、香りと柔らかさは女性に好評だった。
節目の1周年。まる重の片山修司さん(49)は「竹原でも広島でも味わえるように頑張る」。実行委事務局の土居龍二さん(58)は「竹原市内のお好み焼き店に再び呼び掛け、輪を広げたい」と意気込む。
【写真説明】盛況だった「たけはら焼」の1周年イベント(道の駅たけはら)
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