社会
六甲山上の「スカイヴィラ」 年内で営業終了
年内で営業を終える六甲スカイヴィラ。最後の宿泊客を迎える30日は「ほぼ満室」という=神戸市灘区六甲山町 |
神戸・六甲山山上の宿泊施設「グランドホテル 六甲スカイヴィラ」が年内で営業を終了する。教職員が加入する財団法人「兵庫県学校厚生会」(会員約6万6千人)が所有し、1994年から営業を続けていたが、施設の老朽化で大規模修繕が必要となり、「維持は困難」と判断した。長引く不況で六甲・摩耶山の企業保養所は激減し、ホテルも相次いで撤退するなど冬の時代を迎えている。
六甲スカイヴィラは大手共済会の保養施設を買い取り、1994年7月に開業した。本館(4階建て、延べ床面積4287メートル)と別館(2階建て、同575平方メートル)で計53室あり、会員の教職員のほか、一般客や修学旅行生が利用。豊かな自然と入浴施設、眼下の神戸の夜景が人気を集めていた。
運営は民間会社に委託し、建物を所有する同会は固定資産税や借地料、修繕費などの支払いをしてきた。1970年にできた建物は老朽化が目立ち、同会幹部は「維持には経費がかかり、大規模修繕を見込むと収支が厳しい」と説明する。
教職員の相互共済と福利増進を掲げる学校厚生会の経営改革も背景にある。主な財源は会員の掛け金と兵庫県の補助金だが、県補助金は行財政改革で縮小し、2012年度に廃止。13年度には公益法人改革が迫られるなど、取り巻く社会情勢は変化している。幹部は「六甲スカイヴィラに県の補助金は使っていない。補助金廃止と営業終了は関係ないが、事業見直しは随時必要」としている。
30日に迎える宿泊客が最後で、翌31日のチェックアウト後に営業終了となる。幹部によると「売り先を探しているが、今後は未定」という。
(中島摩子)
(2010/12/28 06:40)
社会
- 六甲山上の「スカイヴィラ」 年内で営業終了(12/28 06:40)
- 震災発生年、1割知らず 松蔭女子大で学内調査(12/28 06:30)
- 西宮市通勤手当不正受給問題 職員88人を処分 (12/27 21:47)
- 「所有」から「利用」へ 様変わりするレンタカー(12/27 16:05)
- 播磨町が上告断念 元職員の降格処分訴訟(12/27 14:32)
- 五穀豊穣と地域繁栄願い 生田神社で杉盛り飾り(12/27 12:13)
- 迎春の準備着々 正月用餅の生産開始 コープこうべ(12/27 08:35)
- 93歳“看板娘”復帰へ寄せ書き続々 丹波の茶屋(12/27 08:30)
- 公開コウノトリは陰性 豊岡・兵庫県立郷公園(12/26 11:50)
- 彦根副市長擁立へ 次期衆院選兵庫4区に自民(12/26 10:50)
お知らせ
- 県緊急雇用創出事業のアルバイト募集 NEW
- 神戸新聞ジャーナリスト入門講座
- こうべ全国洋舞コンクール募集要項
- 動画で見る兵庫の企業 PR
- デイリースポーツ電子版iPadに対応
- ブログ特集 ルミナリエ / イルミネーション
-
神戸新聞プロデュースの洋菓子ネットストア
>>ウィンターギフト 発売中