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ワゴン車速度50キロか、現場付近ブレーキ跡なし福岡県太宰府市の県道で乗用車と衝突したワゴン車が池に転落して計7人が死亡した事故で、ワゴン車の衝突直前の速度は時速50キロ程度とみられ、制限速度とほぼ同じだったことが捜査関係者への取材でわかった。県警は高速走行が原因で事故が起きた可能性は低いと判断しており、衝突時の状況について慎重に捜査を進めている。 捜査関係者などによると、交差点直前とみられる衝突現場の前後にブレーキ痕はなく、転落した県道脇付近に長さ3メートル程度のタイヤの走行痕があるだけだった。 衝突地点からワゴン車がガードパイプをなぎ倒した県道脇までは10メートル余りで、そこから池の中の転落場所までは約5メートル。ガードパイプは歩行者用で強度が弱い。こうしたことから、それぞれの距離と推定速度を分析すると、衝突直前は時速50キロ程度だった可能性が高いという。乗用車は破損の状態などから、ワゴン車よりも低速だったとみられるという。現場の制限速度は時速50キロだった。 また、ワゴン車から脱出した3人のうち、男性(18)は県警の聴取に「自分と別の1人が交代で運転していた」と説明。県警は事故当時の状況について、詳しく事情を聞く方針。 (2010年12月27日 読売新聞)
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