October 03, 2004

イチローのメジャーシーズン最多安打新記録、しかし所詮マイナースポーツ・・。

イチロー大リーグシーズン最多安打記録更新

遂にやった!あのメジャーリーグでこれで完全に名を残した。そもそもシスラーを始めほとんどの記録が大正時代のものであり、既に実質的にはシーズン最多にあったのだがこれで名実ともに最多となった。
マレーシアでも珍しくAstroという衛星放送(スカパーみたいなもの)で中継がありその様子を見ることができて非常にうれしかった。長谷川も登板して10年近く前当時のオリックスブルーウェーブを良く見に行っていたことを思い出す。イチロー、田口長谷川、野村、みんなメジャーリーガーになった。そういう意味ではすごいチームを見ていた。そして対戦相手にも野茂吉井伊良部、小宮山、などなど。その中でもイチローは光っていた。すごい守備と欲しい時に必ず打ってくれる打撃、そして走塁。土井史上最悪監督時代に阪急ブレーブス身売り以降離れていた気持ちが完全に離れてしまった僕を、再びオリックスブルーウェーブへ引き戻したのは間違いなくイチローのあのプレーだった。そしても今思えば世界最高のプレーヤーのプレーを目の当たりにすることができていたのだった。幸せなことである。

しかしこれほどまでにすごい記録が出たというのにマレーシアの新聞では全く報道されていない。相変わらずスポーツ一面はサッカー、その他テニス、モータスポーツ、バドミントンなどである。野球がいかにマイナースポーツかがわかる。ローカルの人でイチローを知る人はほとんど居ない。しかし(スポーツに興味を持つ男性なら)誰でも中田小野稲本は知っているし、佐藤琢磨も有名だ。杉山愛を知る人も多い。これが野球の現状である。共通の話題は何と言ってもサッカーなのだ。

サッカーの国際政治学」というFIFA理事、小倉純二氏が書いた本を読んだ。関心したのはFIFAでは「Financial Assistance Program」「Goal Project」というものがあり、発展途上国のサッカー協会に対する支援をしているという。サッカー協会の電話やFAXを入れたりして整備するものからスタジアムの建設までFIFAから財政的な支援がなされているというのだ。これはすごい。
考えようによるとそんなことをするとサッカー先進国の地位を脅かされることになるのだが、そんな考えはなくサッカーを世界に広げていくために活動をしている。
ここに野球との決定的な違いがある。野球も同様の努力をしてマイナースポーツから世界のメジャースポーツになる努力をしないとこのままでは日本で言うクリケットのような知る人ぞ知るスポーツで終わってしまう。
もう一つすごいのは日本サッカー協会は横浜マリノス、フリューゲルスの合併問題以来、各クラブの財務状況をチェックしているという。この視点は日本プロ野球に決定的に欠けている部分である。今回のオリックス・近鉄合併を機に各球団の財務状況公開による透明化と無駄ガネの削減による経営の健全化が必要だ。多くの裏金が飛び交っていることは公然の秘密であり、過去を罰するより今後の為にそれをやるべきだ。そして選手会とも話し年棒下落枠の撤廃なども必要だろう。
そして世界とどうやってつながるか考えていくべきである。その為にも何度も言っているが星野を楽天の監督などではなく、今のお飾りコミッショナーに代えて日本プロ野球コミッショナーとし、権限を持たせるルールに変更しリードして行ってもらうより他ない。何しろ日本サッカー協会を引っ張ってきた長沼健、川淵三郎は皆元日本代表選手で指導者の経験もあるのだ。そういう人間がトップを取らなくて何ができるというのだ。プロ野球の今後を占うのは実はこの点が一番大きい。改革を望む。



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この記事へのコメント
なにがいいたいの
Posted by す at November 07, 2008 14:43
個人はなくとも流石にWBCくらいは報道されてるでしょ
Posted by   at December 27, 2010 23:04