2010年12月25日
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会分科会は24日、性行為後に飲んでも妊娠を防げる緊急避妊薬の製造販売を承認してもよいという意見をまとめた。緊急避妊薬は避妊の失敗などで望まない妊娠を防ぐ目的で、承認されるのは国内では初めて。早ければ来年1月下旬に使えるようになる。
製薬会社「そーせい」(東京都)の「レボノルゲストレル」(商品名・ノルレボ)。女性ホルモンの一種で性行為後72時間以内に1錠飲むことで排卵を抑える。避妊できる割合は80%以上とされている。臨床試験(治験)では出血や頭痛などの副作用も報告されたが重大な症状はなかったという。
性行為後の避妊は安易な使用を招くといった批判がある一方、性暴力の被害者への緊急対応ができるという意見も上がっていた。