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太宰府車転落:現場にブレーキ痕なし

ワゴン車が転落した現場の道路を調べる捜査員ら=福岡県太宰府市で2010年12月25日、矢頭智剛撮影
ワゴン車が転落した現場の道路を調べる捜査員ら=福岡県太宰府市で2010年12月25日、矢頭智剛撮影

 福岡県太宰府市の県道で乗用車と衝突したワゴン車が池に転落して計7人が死亡した事故で、衝突現場にブレーキ痕がなかったことが捜査関係者への取材で分かった。福岡県警筑紫野署は、現場や事故車両の破損状況から、ワゴン車の右側面と乗用車の左前部が接触する事故が起きた後、ワゴン車が左前方の池に突っ込んだとみている。事故の当事者計10人のうち、運転免許があるのは5人で、いずれもアルコールは検出されていないという。

 事故は24日午後11時40分ごろ、太宰府市向佐野4の県道で発生。ワゴン車は乗用車と接触後、左前方の転落防止柵をなぎ倒して、池(水深2.5メートル)に転落した。乗用車は池と車道の間の歩道に乗り上げて停車した。

 事故後の実況見分では、現場にブレーキ痕がないことなどが確認された。ワゴン車は乗用車を避ける間もなく衝突し、減速できないまま左前方の池に転落したとみられる。

 ワゴン車の生存者は「交代で運転していた」と証言しているが、事故当時に誰が運転していたかは特定できていないという。【関谷俊介、川名壮志】

毎日新聞 2010年12月27日 15時00分

 

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