横田夫妻自民党本部で、「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」の試写会をやるというから見に行ってきた。

行ってみると、壇上では横田夫妻、幹事長中川秀直、政調会長中川・・・・・なんていうんだっけ?一郎の息子、あれは・・・、だめだ酒乱しか思い出せない。



めぐみ 映画横田夫妻が公開挨拶をして、いつものように「めぐみが、めぐみが」を連発して、上映開始。


もうめんどくせーから結論から述べます。
こんなしょうもない映画見てはいけない!
いや訂正、見てもいいが騙されてはいけない!である。


今までの、横田夫妻の過去の映像、報道ニューズに加えて、夫妻のインタビューで主に構成されているのですが、ただ、それらを時系列でずらずら並べただけで、


はっきり言って、これは単なる自分たちに都合のいい情報、解釈でまとめられた、出来の悪い反北プロパガンダ以外の何者でもない。


画中では、横田夫妻以外に元工作員だった安明進などが出てきており、インタビューとして引用されているが、この安明進の情報も私にはどこまで信用していいか分からん。


世に倦む日日 : 安明進証言と蓮池薫証言の矛盾 から引用してみよう

先週の出来事の中で最も重要でショッキングな事件だと思われたのは、北朝鮮拉致問題をめぐって国会に招致され参考人証言した安明進の発言内容に対して、拉致被害者の蓮池薫がそれを否定した報道である。この問題を論じ始めると右翼から大量のスパムコメントやスパムトラックバックの嫌がらせが来て憂鬱になる。北朝鮮拉致問題に限って言えば、わが国に言論の自由はない。

〜中略〜

今回の蓮池薫の証言が事実なら、安明進と恵谷治が言ってきた話は全部嘘ということになる。安明進の証言が事実なら蓮池薫の証言が嘘だ。蓮池薫は事実は全て政府と被害者家族に話していると言う。

そしてマスコミの前では話さないと言う。マスコミはなぜそれを見逃すのか。蓮池薫が国民の前で真実を言わないのなら、なぜ政府(外務省と内閣府)の人間の口から真実を聞き出そうとしないのか。

それをするのがマスコミの使命だろう。政府と家族に全て話したからと言って証言を逃げているのは曽我ひとみも同じである。現場のマスコミは曽我ひとみを目の前にしながら、それ以上一言も追及しようとしない。右翼の暴力が怖いからか。

上から圧力をかけられているからか。蓮池薫や曽我ひとみから娘の情報について全て聞いて知っているはずの横田早紀江は、海水浴の写真とか、何か「救う会」が情報を小出しにする毎に、「こんなことは初めて聞いた」などとカメラの前でわざとらしい演技をしている。最近ではまるで娘のことなどそっちのけで「北朝鮮への怒りを煮え滾らせろ」とファナティックなアジ演説ばかりである。



北朝鮮拉致工作員彼が書いた「北朝鮮拉致工作員」(拉致家族はこれを元に自分たちに都合のいい物語を作っている)は中々エピソードもおもしろいし、私も興味深く読めたが、もっともっと、怜悧冷徹に検証される必要がある。彼を都合よく頻繁に利用している拉致家族は、目の前の怒りで暴走しすぎだ。


横田滋氏にいたっては、石原慎太郎の言葉を借用して「アメリカだったら自国民が連れ去れさられでもすれば、戦争してでも取り戻すなんて言うでしょ」なんて語る場面も出てくる。嘘に決まってんだろう、幻想だそんなの、第一そんなことしていたら、国が成り立たん。


そんな映画だから、そこら辺から、ぐすぐす、鼻水をすする音が聞こえてくるものの、一体どこで感極まって泣いているのか、私にはさっぱり分からん。
これぞ、The洗脳ということか。


自民党もそんなに国民を洗脳したいのなら、もっと上手に作るやつ探せばいいのに、こんなヘボドキュメントを利用するなんて、馬鹿だなぁ


なんて思いながらボーっと鑑賞してたが、やっぱり大多数の観客には好印象だったようで、「よかったなぁ」なんて声が聞こえてくる。
やっぱり私は極端な少数派だ。


参照

安明進(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/安明進

自民党本部で「めぐみ」試写会(sankei)
http://www.sankei.co.jp/news/061101/sha025.htm

安明進証言と蓮池薫証言の矛盾 − 国家的謀略としての拉致問題(世に倦む日日)
http://critic.exblog.jp/3248688/

戦前と戦中の間 − 北朝鮮拉致問題は現代の満州事変である(世に倦む日日)
http://critic.exblog.jp/2911005/