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【格闘技】亀田興毅が日本人初の3階級制覇2010年12月27日 紙面から
◇亀田祭り WBA世界バンタム級王座決定戦(26日・さいたまスーパーアリーナ・観衆1万1000人) デビューから2562日、亀田3兄弟の長男興毅が、飛び級で日本人初の3階級制覇を達成した。WBA世界バンタム級王座決定戦は、同級2位の興毅が同級5位アレキサンデル・ムニョスに3−0判定勝ち。これでライトフライ、フライ級に続き、バンタム級王座を獲得した。試合後、リング上で「これはオレを支えてくれた大切な人に」と恋人にベルトをささげた。初のそろい踏みとなった次男大毅、三男和毅もそれぞれ勝利を収めた。 「オヤジ、どんなもんじゃい!」。1万1000人の観衆の前で、興毅は誇らしげに3本のベルトを巻き、そして叫んだ。夢の3階級制覇。日本人初の快挙だ。「これはオレを支えてくれた大切な人に。身の回りのことをやってくれてありがとう。これからもよろしく」。1本目は父、2本目は母、そして3本目は少し照れながら恋人にプレゼントした。 これまで肩書にこだわり続けてきた。デビュー時から目標は日本人初の3階級制覇。「ボクシングの歴史に名前を刻める」。それが理由。バンタムへの転級を反対した父・史郎氏にも刃向かった。 06年8月、ライトフライ級王座決定戦で、ランダエタ(ベネズエラ)にダウンを喫し、判定2−1の辛勝。09年11月、WBCフライ級王者内藤大助(宮田)との因縁の対決を制し2階級制覇を達成した。これまで防衛に成功したのは1回のみ。 そして3階級目。肩書にこだわるあまり、“ゆがみ”が出てきた。スーパーフライ級を飛ばして実績のないバンタム級でいきなりの世界戦。WBAが安易にタイトルマッチを承認したことに賛否ある。ライトフライ級に続きまたも王座決定戦。しかも相手は1度引退したムニョス。強い王者からベルトを奪うのではない。3階級制覇ありきのマッチメーク。なりふり構わず記録に向かっていった。 だからこそ試合内容が重要。序盤から興毅は持ち前のスピードを生かしたアウトボクシング。前に出てくるムニョスにカウンターをヒットさせた。最終回。「オッシャー」という雄たけびで気合を入れて、左ボディー。その後、左、右のフックでなぎ倒した。立ち上がってきたムニョスに左ストレートをさく裂。棒立ちにさせた。とことんKOにこだわった。 「みんなを興奮させる試合をしたかった。満足はしてないけど、少しはできたと思う」 興毅の第1章は終わった。これまで以上にマッチメーク、試合内容が問われることになる。3階級制覇王者として評価されるかは、今後に懸かっている。 (森合正範) PR情報
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