大雪の影響で、福島県内の国道で、大型トラックなど少なくとも300台の車が、丸1日以上動けない状態が続きました。国道事務所は「想定以上の雪が降るなかで、チェーンを着けない車が多かったために立往生する状況になった」と話しています。
大雪の影響で、福島県内の国道49号線では、大型トラックがスリップして道を塞ぐなどして、25日の夜から、西会津町から猪苗代町までの間の2つの区間で通行止めとなり、少なくとも300台の車が動けなくなって、多くのドライバーが車の中で一夜を過ごしたり、十分食事をとれない人が相次ぎました。自衛隊も加わって除雪作業を進めた結果、通行止めになってからおよそ26時間後の26日夜11時半ごろまでにすべての車が動き、27日朝、通行止めが解除されました。国土交通省の国道事務所が、道路を監視するカメラの映像を分析した結果、25日の昼すぎからチェーンを付けない車が相次いで通行していたことが分かったということです。国道事務所は「想定以上の雪が降るなかでチェーンを付けない車が多く、立往生する状況になった」と話しています。この国道では、過去5年の積雪量を基準に除雪態勢を決めていますが、西会津町では26日だけで想定の3倍近い130センチ余りの積雪があったということで、今後、対応策を検討することにしています。