雪で立往生 災害派遣を要請

12月26日 18時6分

強い寒気に伴う雪の影響で、福島県内の国道では、大型トラックなど少なくとも３００台の車が立往生したまま一夜を明かし、今も多くの車が動けなくなっています。福島県は、除雪作業を進めるため、２６日午後４時、陸上自衛隊に災害派遣を要請しました。

福島県内は強い寒気に伴う雪の影響で、ところによって１メートルを超える積雪になっています。この雪のため、福島県郡山市と新潟県を結ぶ国道４９号線の西会津町と会津坂下町の間のおよそ１２キロの区間では２５日午後９時半ごろ、大型トラックがスリップして道を塞いだのをきっかけに渋滞が起きました。国土交通省郡山国道事務所によりますと、スリップしたり坂道を登れなくなったりして、少なくとも３００台の車が立往生したまま一夜を明かし、今も多くの車が動けないままだということです。現場では、国道事務所の職員が食べ物やガソリンを配りながら状況を説明しているということです。また、猪苗代町と会津若松市の間の２２キロの区間でも数十台が立往生しているということです。今のところけが人の情報はありませんが、消防によりますと、午前１０時ごろ、西会津町で８０代の男性が車の中で気分が悪くなったと通報があり、診療所で手当てを受けているということです。福島県は除雪作業を進めるため、２６日午後４時、陸上自衛隊に災害派遣を要請しました。これを受けて陸上自衛隊は、福島県郡山市の駐屯地から隊員およそ１００人と車両１６台を西会津町に派遣し、除雪作業に当たることにしています。国道事務所と警察は、現場付近を通行止めにして、一台一台の車に引き返したり、う回したりするよう呼びかけ、復旧を進めています。