衝突し車が池に転落 ６人死亡

12月25日 8時35分

２４日夜遅く、福岡県太宰府市で、９人が乗ったワゴン車が乗用車と衝突して道路脇の池に転落し、警察によりますと、双方の車の６人が死亡し、子ども１人が意識不明の重体になっています。

２４日午後１１時４０分ごろ、福岡県太宰府市向佐野の県道で、ワゴン車が乗用車と衝突し、このはずみで道路脇のおよそ２メートル下の池に転落しました。警察によりますと、ワゴン車には、定員を上回る男女９人が乗っており、このうち３人が自力で脱出したあと、車は２時間近くあとに池から引き上げられました。ワゴン車や池の中からは、男性２人と女性３人、それに生後６か月の男の子のあわせて６人が見つかり、病院に運ばれましたが、５人が死亡し、男の子が意識不明の重体だということです。また、午前４時すぎには、一方の乗用車を運転していた現場近くに住むアルバイトの秦智之さん（２６）も池の中から見つかり、その後、死亡が確認されました。ワゴン車の子どもを除く８人は、いずれも年齢が１０代後半だということで、警察が死亡した人の身元の確認を急いでいます。現場は太宰府市の中心部に近く、緩やかにカーブした片側２車線の道路で、ワゴン車が池に転落した場所のガードレールがおよそ１０メートルにわたって壊れていました。警察は、事故の状況や乗用車を運転していた秦さんが池に入った経緯などを調べています。事故現場の近くのマンションに住む女性は「クラクションが鳴ってドンと音がしたので見たところ、車が池に浮かんでいてどんどん沈んでいった。そのあと、若い男女２人が自力で出て来たが、まだ車の中に子どもを含め、５～６人がいると話していた。女性はパニック状態で、子供の名前を何度も呼びながら泣き叫んでいた」と話していました。また現場近くのガソリンスタンドにいた男性は「洗車をしていたら、事故に関係したとみられる黒い乗用車がガソリンスタンドに来て、運転していた人が車から降りて走り去った。何事かと思って見たら、ガードレールが倒れていて、池に２人が浮いていてたが、自力で上がってきた」と事故直後の様子を話していました。