やっちまった感大。
とりあえず続くかわからないけど書く。
まずはプロローグ的なものです。
・ネタバレ
・ループ要素
・ご都合主義
・キャラ崩壊
以上の要素が含まれます。
「ボクの話を聞いて!■■さん!
君は裏切られてるんだ!■■■さんに!
ここから脱出するにはもう■■さんに頼るしか…!」
「……」
どうやらボクの言葉は届かなかったようだ。
彼女は沈黙と同時にボクの声を掻き消した。
喉から燃え上がるような熱を感じ、空気が抜けた。
目の前に赤い液体が飛び散る。
視界がにごる。
最後に見た彼女は、一切汚れることなく、無表情でその場を去った。
ああ……
また、失敗した
ボクは二回目の失敗を悟り、そのまま目を閉じた。
***************
ボクは閉じ込められている。
この学園に閉じ込められている。
一度は脱出した。脱出したのだが、その瞬間ボクは教室の机に伏せていた。
殺し合いの学園に。絶望の学園に。ボクは戻っていた。
当然夢だと思った。しかし、夢にまで見た彼女が目の前に現れ、
ボクを初めて見る人間であるかのような対応をした時、ボクは膝を落としかけた。
しかも、思い出したのだ。曖昧ながら、あの一年間を。
皆で過ごした学園の日々を。
ボクは死を繰り返したくなかった。
絶望を跳ね除けたかった。
だけど……やはり彼女は死んだ。
ボクがどれだけ説得しても無駄だった。
最初とは違い、殺して、処刑された。
拘束され、ステージの上で爆音に犯されながら。
彼女は最後まで叫んでいた。
”私はこんなことをしている暇はない”と。
そして次は、最初の時にボクの隣に居てくれた彼女が死んだ。
殺された。
クロはボクだ。投票の結果そうなった。
そしてボクはプレス機にかけられ、他の皆と同様に処刑された。
そして、ボクは死に、再び机に戻された。
そこからは冒頭のアレだ。
このふざけたゲームの切り札。
彼女の説得を試みた。
だけど、駄目だった。
…きっとピースが足りないのだ。
前に進むには曖昧では駄目なのだ。
あの一年を正確に思い出さないと、ボクはあのモノクロの絶望を撃退できない。
仲間全員が生き残るにはそれしかない。
ボクは四度目の目覚めと共に目を閉じた。
回想する。
あの一年を。
短いながらに紡いだ絆を。
ゆっくりと意識が沈んでいく。
僕の意識に、消された記憶に沈んでいく。
ボクは希望を捨てない。
だって…、それだけがボクの取得なのだから。