クニマス さかなクンが西湖へ
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クニマス さかなクンが西湖へ

12月26日 19時32分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

絶滅したとされていた淡水魚の「クニマス」の生息が山梨県の西湖で確認されたことを受けて、発見の功労者となった「さかなクン」が西湖を訪問し、「地元の人が守ってきたからこそク二マスが生きていることをぜひ誇りに思ってほしい」と呼びかけました。

秋田県の田沢湖にかつて生息していたクニマスは、およそ70年前に絶滅したとされていましたが、山梨県の富士五湖の1つ、西湖で生息が確認されました。この発見は、東京海洋大学の客員准教授のさかなクンが、研究者から依頼を受けてクニマスの絵を描く参考にするために、西湖で魚を捕獲してもらったことがきっかけになりました。26日は、さかなクンが西湖を訪れ、はじめに地元の富士河口湖町役場でクニマスの絵を見せながら「西湖から取り寄せた魚の体が黒かったのでまさかと思った」と発見の経緯について説明しました。これに対し、富士河口湖町の渡辺凱保町長は「保全管理を今まで地元がやってきたことが、クニマスの生存に結び付いたと思う」と答えました。このあと西湖へ移動したさかなクンは、地元の漁協の組合長から西湖の水質などの説明を受けました。さかなクンは「地元の人が守ってきたからこそク二マスが生きていることをぜひ誇りに思ってほしい。私も研究者として田沢湖にも西湖にも潜ってみたいです」と話していました。一方、クニマスが、かつて生息していた田沢湖がある秋田県仙北市の門脇光浩市長も富士河口湖町を訪れ、渡辺町長に対し、「大事にクニマスを育てていただき、心から感謝しています。富士河口湖町と仙北市で協力態勢を築き、信頼関係を深めていきたいと思っています」と述べました。また、先祖代々、田沢湖の湖畔に住み、父親がクニマスを研究していた三浦久さんは、自宅で保管していたという田沢湖から西湖にクニマスの卵を持ち出し、放流した記録とされる資料のコピーを富士河口湖町の関係者に贈り、「クニマスが秋田に戻れるよう協力をよろしくお願いします」と述べました。