競争原理社会に身を置けなくなった姪っ子は農業人への道を選んだ 市橋あや子 杉並区議会議員
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2010 年 12 月 27 日    
競争原理社会に身を置けなくなった姪っ子は農業人への道を選んだ
〜ワカメのおばちゃんは年末に涙した〜
姪が宮崎の農園で働き始めて3か月が経ちました。今年のお正月に帰ってこないと言うので、先週妹夫婦と二女が様子を見に宮崎に飛びました。

今年の8月まで証券会社につとめ、いろいろな商品をお客さんにすすめる仕事をしていた彼女は会社の方針と自身の信念とのギャップに悩み、身体を壊していました。住まいが葛飾だったため、千葉県流山市にある畑を友人と借りて土日に農作業をし、気持ちをつないでいました。しかし、彼女は仕事を辞め、農業に身を置く選択をしたのです。

そんなことでは、人生生きて行けやしないよ。
会社は社員が一人前になるまでどのくらいのお金を投資していると思う?それを一人前にならない前に辞めるだ?会社に損害賠償払ってもらいたいよ。
ま、このくらいは最低でも言われたでしょうね。
そのまま職場で頑張って働くも人生。
イヤミ言われても自分の人生だからと飛び出るのもそれなりに勇気がいること。
自分の人生、自分で決められるのも幸せというものです。
自分の覚悟を表すために坊主になって宮崎に行きました。

10月の末に、友達の結婚式に出るために一時帰京した彼女は、かつらを持ってくるのを忘れ、ドレスを着て坊主頭で出かけたそうです。その娘を妹は大笑いで見送り、義弟は「・・・・・」と絶句して後ろ姿を見つめていたとか。

元気で働いている様子が写メールで届き、逞しく生きていることに感謝です。力強く杵を振り上げて餅をつく姪っ子を見て、ワカメのおばちゃんはなぜか涙がでました。
遠い宮崎ではあるけれど、そして農業という自然との闘う仕事ではあるけれど、がんばって生きいてくれてありがと!
若者が、生きる道を別の道に切り替えることができる社会、やり直しができる社会をワカメのおばちゃんはつくるからね〜。

そういえば、一緒に出かけた大学3年生の二女が「私も冬休みの間、お姉ちゃんと野良仕事やる」と言って宮崎に残っているそうだ。二人とも農業の道を選ぶのならそれもいいか、と妹。ふうん。彼女も逞しい母親になったわい。
※ワカメのおばちゃん:以前、名古屋で暮らしていた時、洗濯機の置き場環境が悪く、洗濯機のドラムに黒いカビが付着。それが洗濯のたびに石けん液に浮きあがり、「ピロピロワカメ」と呼んでいた。それを、小さかった姪っ子が聞いていて、私のことを「ワカメのおばちゃん」というようになった。「若め」ではない。「若づくり」でもない。


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