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【週刊・中田宏】(50)尖閣映像流出で処分の一色氏こそ「国士」 (1/3ページ)
誇り高き日本の回復を目指して駆け回る政治家、中田宏氏が今の日本について語る「週刊・中田宏」。「今週の政治を斬る」では沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、関与を認めていた海上保安官が懲戒処分を受け、辞職したことについて聞いた。中田氏は「映像を流出させた保安官は『国士』。私が同じ立場でも、流出させたかもしれない」と話した。また、今年を象徴するニュースとして、中田氏は米軍普天間飛行場移設問題を挙げ、今年を表す漢字には「憂」を選んだ。
今週の政治を斬る
【領土守るため、尖閣に住んでもよい】
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、海上保安庁は22日、映像流出への関与を認めている神戸海上保安部の一色正春・海上保安官(43)を同日付で停職12カ月の懲戒処分とするなど、計24人の懲戒・内規処分を発表した。処分に先立ち警視庁は同日、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、保安官を書類送検した。
中田氏は「民主党政権が一体、どこの国の政府か分からないようなことをやり、国益が損なわれている一つの象徴が尖閣諸島問題に表れている。年の瀬に一色氏に処分が下されたことで、今年は最後まで尖閣諸島問題で終わったという感じだ」と嘆息する。
一色氏の受けた処分について中田氏は「道義的な問題と法的な問題とは違うため、一色氏の行為が、違法となり、懲戒処分を受けるのは仕方がない」と冷静に論じる。中田氏は「返す返すも、本来は国の責任において公開しなければならない映像だった。義憤にかられた一人の国家公務員があのような行動を取ったということでは、一色氏はむしろ、被害者だと考える人もいるだろう。しかし、彼は処分を受けることなど先刻承知で、国のために行動したのであり、被害者とは見られたくないはずだ」と続ける。
■過去記事はこちらから→特集「週刊・中田宏」
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