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【週刊・中田宏】(50)尖閣映像流出で処分の一色氏こそ「国士」 (3/3ページ)
民主党は昨夏の衆院選で、名護市辺野古沿岸に移す案ではなく「県外移設」を掲げていた。辺野古沿岸への移設案を支持していた中田氏も当初は「県外への移設は難しいと思うが、そういうからには、きっと何か、腹案があるのだろう」と考えていたという。
しかし、21年中は移設先について与党内の議論がまとまらないまま、結論は今年春まで先送りすることに。当時の鳩山由紀夫首相は今年3月、「今、腹案を持ち合わせている」と自信たっぷりに表明したが、具体案の示されないまま結局、5月になると、日米両政府は名護市辺野古崎地区に移設する内容の共同発表を行った。
中田氏は「まさか、一国の首相が国防について、何も考えていなかったとは、心底驚くと同時に失望した。まさに論外中の論外の事例だ。日本という、長い歴史のある国を愚弄(ぐろう)する行為とすら言える」と厳しく批判。「日米同盟の弱体化につけ込まれる形で、中国やロシアが尖閣諸島や北方領土の実行支配を強める結果となってしまった」と嘆いた。
今年1年を振り返り、中田氏が選んだ22年を表す漢字は「憂」。
中田氏は「『憤』としたいところでもあるが、怒ってばかりいても仕方がない。先に行く者が、後に続く世代のため行動するという意味の『先憂後楽』。私のモットーとする言葉に従って、来年も身を惜しまずに、日本の再生を考えて活動する決意を一層、深めた」と話した。
浪人日誌
【テレビ番組で名古屋市政テーマに朝まで討論】
12月19日(日) 名古屋テレビの番組「田原総一朗が斬る!“河村ナゴヤ”を生討論」に午前1時から3時半まで出演。河村たかし名古屋市長や片山さつき参院議員ら約10人の出演者と名古屋市政について討論する。「河村市長が、自己改革能力のない議会に対し、切り込んでいるのは自分にもできなかったこと」と評価する一方で、減税政策については、「財政健全化のために、今はすべきタイミングではない」と発言した。
■過去記事はこちらから→特集「週刊・中田宏」
【名古屋から早朝、熊本へ、知事らと対談】
12月19日(日) 蒲島郁夫熊本県知事と幸山政史熊本市長と対談する熊本放送のテレビ番組に出演するため、名古屋を午前3時半に出発。兵庫県伊丹空港で午前7時半の便に乗って、空路熊本へ。収録20分前の午前8時40分に熊本に降り立つ。「さすがに、疲れた」と中田氏。出演したのは1月3日放送の新年特番で、来年、九州に新幹線が開通することなどを話した。
【忘年会でも日本を憂う】
12月21日(火)「ダボス会議」で有名な世界経済フォーラム(WEF)が毎年選出する、若い世代のリーダー「Young Global Leaders(YGL)」のメンバーと忘年会。民主党の古川元久官房副長官や有機野菜の通販で知られる「オイシックス」の高島宏平社長らと歓談。「日本の国際的地位の低下についての話題が多かった」と中田氏は振り返った。
《中田宏プロフィル》
昭和39年9月20日生まれ。横浜市出身。青山学院大学経済学部卒業後に松下政経塾に入塾した。平成5年の衆院選で初当選。14年には37歳で横浜市長に初当選した。18年に再選。ごみの排出量削減や職員定数削減などを行った。21年同8月に市長を辞任。22年4月、日本創新党を設立し、代表幹事に就任した。
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