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【国際】

偽ワイン人気 中国、1瓶130円

2010年12月26日 朝刊

 【北京=池田実】少量のワインに水などを加えた“偽ワイン”が広く市場に出回っていることが、クリスマスシーズンの中国メディアの話題になり、当局が急きょ調査に乗り出した。

 偽ワインは七百五十ミリリットルの瓶を十元(約百三十円)程度で購入でき、多くが河北省秦皇島市で製造されていた。二割のワインに水やアルコール、色素などを加え、一瓶約五元で卸しているという。なかには一滴もワインを加えず、添加剤など化学品を合成しただけのものもあるという。

 レストランやホテルなどが購入し、「売れ行きは非常に良い」と同地のワイン業者。国内外の有名ブランドのラベルに張り替えるケースもあるという。

 偽ワインについて専門家は「頭痛などのほか、がんを発症させる恐れもある」と指摘。試飲した中国人記者は「香りはするし、口に含むと甘みもある。しかし喉ごしにやや違和感がある」と話している。

 

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