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アレフがサリン事件前の制度復活

 オウム真理教主流派アレフが最近、在家信者らのペットを“信者”として登録する「アニマル・コース」という制度を復活させたと公安調査庁が認定していることが、24日までに分かった。同庁によると、動物にも入会金や月会費が必要。95年の地下鉄サリン事件以前に、教団内で導入されていた制度という。一方、教団関連会社が取得し「国内最大拠点」になるとみられる東京都足立区の施設でも、転入の動きが進んでいるとみられ、公安当局では組織再拡大に向けた「麻原回帰路線」加速に警戒を強めている。

 「アニマル・コース」という制度については、公安調査庁が今月出した、国内外の公安動向をまとめた冊子である11年版「内外情勢の回顧と展望」で言及されている。その中で同庁は、主流派アレフは最近、松本智津夫死刑囚(教祖名麻原彰晃=55)がかつて、在家信者のペットを「信者」として登録するために導入した同制度を復活させたとしている。

 同庁によると具体的には、自身のペットを「信者」登録した在家信者に対し、そのペットの「入会金(3万円)」のほか「月会費(1500円)」を支払わせ、さらに、松本死刑囚がかつて作曲したとされる「動物用の音楽」を収録したCDなどを信者に渡し、幹部信者がその音楽をペットに聴かせるよう指導するなどしているという。

 最近の教団機関誌には、「アニマル・コース」に、犬などのペットを登録したとみられる在家信者の体験談も掲載。その中では「真理の流れに入った愛犬」という題で「入会後、愛犬の隣に紫色の光が見え、『グル(松本死刑囚)が愛犬のところに来て下さった』と思った」「入会した翌朝から、愛犬は驚くほど利口になっていた」などアニマル・コースの“御利益”について記されているという。

 また、愛犬が松本死刑囚と「ご縁ができたことを本当にありがたく思っている」という、依然強い「麻原信仰」をうかがわせるような体験談もあったという。

 95年の地下鉄サリン事件以前に出家し、すでに脱会している教団元幹部は、教団内におけるペットの信者登録制度について「サリン事件以前からあった」と証言した。関係者によると、同制度はもともと、松本死刑囚が信者のペットの魂を“救済”し「高次の世界」に生まれ変わらせるために始められたとみられているという。

 公安当局では同コースの久々の復活には「麻原回帰」路線や、松本死刑囚への「絶対的帰依」を加速、徹底しようとする意図が背景にある可能性があるとみて、警戒を強めている。

 日刊スポーツはアレフに対し、アニマル・コースなどに関する質問ファクスを23日夜送信、広報電話にもこれまで複数回連絡したが、留守番電話が続いており24日夜現在、広報担当者と連絡がとれていない。

 [2010年12月25日8時15分 紙面から]


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