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米国時間17日に発表された米投資銀行JPモルガン(J.P. Morgan)のレポートによれば、タブレット市場では来年にかけて多くの端末が登場するものの、アップル(Apple)の「iPad」が引き続き優位を保つことになりそうだという。
JPモルガンのマーク・モスコウィッツ(Mark Moskowitz)氏の予想によれば、タブレット端末の出荷数は2011年に4600万台(金額ベースで249億ドル)、2012年には7820万台(同341億ドル)まで増加。そのなかで、アップルのiPadは、2011年は出荷数全体の61%(総収入の71.6%)、また2012年にも44.3%(同61.4%)を占めるという。iPadは今年、発売から6か月で750万台が販売され、第3四半期には全体の95%、また今年1年でも89.4%の市場シェアを占めるとみられている。
競合各社の動きについては、すでに製品を投入しているサムスン(Samsung)やデル(Dell)、ヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)などに加え、来年にはモトローラ(Motorola)やエイサー(Acer)、LGなどからもタブレット端末が投入される見込みで、それらの多くにはタブレット端末に最適化されたAndroid OS「Honeycomb」(ver.3.0)が搭載される可能性が高い。こうした技術の改善と部品コストの低下を受けて、アップルに対する競合他社の競争力も徐々に改善すると同氏は予想している。
ただし、Androidの最新版が出る来年の春頃には、アップルからも第2世代のiPadが発売される可能性があることなどから、来年以降もiPadの優勢が続くとモスコウィッツ氏は述べている。
[出典:All Things Digital]
【参照情報】
・Analyst: Apple will dominate expanded tablet market in 2011 - Fierce Wireless
・Surprise, surprise: Apple's iPad expected to dominate tablets into 2012 - VentureBeat
・Apple to Dominate Tablet Market Until 2012-At Least - All Things Digital
中村航、三国大洋(スタッフライター)
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