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【日本の議論】「本が売れない」 出版不況で危機に立つ出版社 WEBに活路はあるか (3/4ページ)

2010.12.19 07:00
このニュースのトピックス日本の議論
「星海社」の設立会見に臨む(左から)講談社の野間省伸副社長、星海社の杉原幹之助社長、同・太田克史副社長=東京都文京区の講談社「星海社」の設立会見に臨む(左から)講談社の野間省伸副社長、星海社の杉原幹之助社長、同・太田克史副社長=東京都文京区の講談社

 電子書籍についても「例えば電子ピアノを買うか、普通のピアノを買うか迷う人はいませんよね。2つは同じ楽器でも、全く違う性質のものだからです。本と電子書籍の関係もそうで、電子書籍を紙に近づけようという発想も無理がある」と指摘。全く異なるものであるからこそ、お互いを「食い合う」ような事態にはならないという見方だ。 杉原社長は「将来的には電子書籍にも参戦したいですね。“旧大陸(紙での出版)”と“新大陸(ウェブ)”を行ったり来たりできる小舟のような存在でありたい」と話す。

 

求められる編集者像にも変化

 「キンドル」のような電子書籍専用端末やiPadの発売など、出版界を取り巻く環境は急速に変わりつつある。そのスピードは杉原社長にして、「3年前はこんなことになっているなんて想像もしなかった」というほどのものだ。

 だが杉原社長は「ウェブや電子書籍というのは、あくまで舞台やツールの変化にすぎない。出版社の勝ち負けを決めるのは、人。つまりは編集者です」と強調する。

 さらに、「昔の編集者は紙の本をうまく作れればよかった。これからはそれだけではだめでしょう」と話し、求められる編集者像が変わってきていることも指摘する。

 「作品をより魅力的にするために、また、作家により多くの読者をつけるために、どのメディアを利用すればいいのかを考えなければならない」

 紙の書籍がいいのか、それとも電子書籍がいいのか、はたまた両方なのか。そうした「才能とメディアを結びつけるセンス」を持った編集者が、今後は必要とされるのだという。さらに、出版社がWEBに強くなることで、「作家により多くの武器を持たせられ、多くの選択肢を与えられるようになる」とも強調する。

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「星海社」の設立会見に臨む(左から)講談社の野間省伸副社長、星海社の杉原幹之助社長、同・太田克史副社長=東京都文京区の講談社

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