結果としては,約17.2%のアプリが電話番号や端末識別番号(IMEI)などの取得を要求することが分かった(表1)。また,約15.2%が詳細な位置情報,約11.6%が電話帳やアドレス帳情報を読み出す可能性があった。
表1 スパイウエアが蔓延(まんえん)するAndroid Market KDDI研究所の調査によって,多くのアプリがプライベートな情報を収集することが分かった。例えば,Android Marketから無作為抽出した646個のアプリのうち,約17.2%が電話番号や端末識別番号(IMEI)などを取得している可能性があった。
この中には位置情報や電話番号,アドレス帳の情報を使う一般のアプリも,もちろん含まれる。例えば,広告アプリの場合は,端末が使われている国や地域を知るために位置情報が必要だ。アクセスしてきた端末を識別するために,電話番号やIMEIを使う例もある。そうしたケースを除外しても,怪しい動きをするアプリが数多くあったという。
例えば,ウイルス対策ソフトと称してAndroid Market上で配布されているあるアプリは,電話番号やIMEI,電話帳の読み出し,電話やSMSの発信など,多数のパーミッションを要求する(図2)。
これらの情報はいずれも,ウイルス対策ソフトとして動作するためには不要なものだ。KDDI研究所内でこのソフトを動作させてみたところ,IMEIとSIM番号がアプリ作者のサーバーに送られたという。しかも,Androidに既知のマルウエアを仕込んでみても,これを検知する様子はなかった。 (次回の『着実に進むiPhoneの「攻略」』に続く)
(日経エレクトロニクス 中道理)
[日経エレクトロニクス2010年11月15日号の記事を基に再構成]
ショートメッセージサービス、Android、マルウエア、スマートフォン、IMEI、インターネット、携帯電話、iPhone、パソコン、KDDI研究所、F-Secure
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NY原油(ドル) | 91.51 | +1.03 | 23日 終値 |
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