ムーディーズがアイルランドの格付けをAa2からBaa1に5段階引き下げました。
「同国の銀行セクターの救済コストの大きさが判明したことによってソブリン(国債)の信用がガタ落ちになった」というのがムーディーズの説明です。
今日の欧州市場はその割には比較的平穏です。
アイルランドISEQ全株指数は-0.04%と殆ど動いていません。
「アイルランドは既に欧州連合および国際通貨基金の庇護下にある」という認識が投資家の間にあるからでしょう。
「同国の銀行セクターの救済コストの大きさが判明したことによってソブリン(国債)の信用がガタ落ちになった」というのがムーディーズの説明です。
今日の欧州市場はその割には比較的平穏です。
アイルランドISEQ全株指数は-0.04%と殆ど動いていません。
「アイルランドは既に欧州連合および国際通貨基金の庇護下にある」という認識が投資家の間にあるからでしょう。
EUに関連する今日のもうひとつのニュースは欧州中央銀行(ECB)が資本金を現在の57.6億ユーロから107.6億ユーロへ倍増させるというものでした。
しかし欧州中央銀行のバランスシートは既にヘッジファンドのようにレバレッジがかかっており(約35倍程度)、また比較的貧弱な自己資本そのものは欧州中央銀行のこれまでの運営にはなんの支障も与えてきませんでした。
強いて言えばここへきてECBは証券買い入れプログラム(SMP)を再び強化しているので、今後、在庫になっている債券がヘアカットされた場合、評価損が出るリスクを指摘することができると思います。
但しESMに基づいたヘアカットの強制は2013年以降に発行された新発国債に限るという規定だと思うので、SMP絡みの損への備えが直接の引き金とは考えにくいです。
なお今回のECBの自己資本の積み増し額、50億ユーロというのは、ECBの定款で定められている最大の許容額です。
しかし欧州中央銀行のバランスシートは既にヘッジファンドのようにレバレッジがかかっており(約35倍程度)、また比較的貧弱な自己資本そのものは欧州中央銀行のこれまでの運営にはなんの支障も与えてきませんでした。
強いて言えばここへきてECBは証券買い入れプログラム(SMP)を再び強化しているので、今後、在庫になっている債券がヘアカットされた場合、評価損が出るリスクを指摘することができると思います。
但しESMに基づいたヘアカットの強制は2013年以降に発行された新発国債に限るという規定だと思うので、SMP絡みの損への備えが直接の引き金とは考えにくいです。
なお今回のECBの自己資本の積み増し額、50億ユーロというのは、ECBの定款で定められている最大の許容額です。