山形のニュース
「男塾」で結婚一直線 山形・白鷹商工会青年部が婚活イベント
恋人役の女性と「疑似デート」の後、服装や話し方について厳しい評価を受ける―。山形県白鷹町商工会青年部(清野隆博部長)は26日、結婚相手を求めている独身男性を対象に、こんな辛口の婚活イベント「男塾」を開催する。清野部長は「結婚に結び付けるため、男たちの本気度に火を付けたい」と意気盛んだ。 参加者はまず、バスに乗って山形県大石田町の地福寺を訪問。座禅や写経をして心身を清め、「恋人」が待つ山形市中心部に向かう。女性たちをエスコートしながら、旧県庁舎「文翔館」からJR山形駅前までの約1時間のコースを歩く。 女性たちはこの後、夜の懇親会で、参加者のデート中の態度や振る舞いで、良くないと感じた点を指摘する。実は女性たちは、この会場となる飲食店の従業員。イベントで店を使うという条件で、恋人役を引き受けた。 男性5人の参加が決まっており、うち4人が同商工会青年部のメンバー。「青年部の独身男性に活を入れようと思った」と言う清野部長は既婚の38歳。「独身メンバーのため見合いパーティーなども開いたが、その場の雰囲気を楽しめれば、結婚に結び付かなくてもいいという男も増えてきた」と憤る。 疑似デートを企画した動機は、女性に振られても理由が分からず、結婚に消極的になってしまう男たちを知ったこと。「改めるべき点を女性から具体的に教えてもらい、自分の魅力アップを実現できれば成功はすぐそこにある」(清野部長)というわけだ。 地福寺では、住職の宇野全匡さん(66)の講話も聞く。現代の若者を「自由に飛んでいるようで、実は自力で離陸できないグライダーのようだ」と評する宇野さんは「小さくても自前のエンジンを積んで飛ばないと…。参加者とじっくり話してみたい」と言う。 参加の応募は22日まで。定員まで若干の余裕がある。参加費は人数によって増減するが、数千円程度だという。連絡先は白鷹町商工会青年部事務局0238(85)0055。
2010年12月22日水曜日
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