５日午後３時ごろ、広島県廿日市市上平良の無職、北口ミチヨさん（７２）方離れ１階の階段上がり口で、ミチヨさんの孫で、会社員、北口忠さん（４７）の長女聡美さん（１７）＝同県立廿日市高２年＝が血まみれで倒れているのを、悲鳴を聞いて隣接の母屋から様子を見に来たミチヨさんと忠さんの二女（小学６年）の２人が発見。その際、若い男が飛び出してきて、刃物でミチヨさんの胸などを刺して逃走した。聡美さんは失血死し、ミチヨさんも意識不明の重体。二女は近所に駆け込んで無事だった。
　
二女から知らせを聞いた近所の人が１１０番通報。県警は殺人事件とみて廿日市署に捜査本部を設置し、男の行方を追っている。
　
調べでは、聡美さんは普段着姿で、首や胸、腹などを刺されていた。離れ１階部分に血痕が多くあったという。凶器は見つかっていない。男は２０〜３０代とみている。
　
北口さん方は、ミチヨさんと、その長男忠さん夫婦、聡美さんら子ども３人の６人暮らし。事件当時は離れ２階で聡美さんが寝ており、隣接する母屋にミチヨさんと二女がいたという。廿日市高２年生は来週火曜から修学旅行のため、この日は午前中のテストだけで授業が終わり、聡美さんは帰宅していた。
現場は、広島市の西隣の廿日市市にあるＪＲ山陽線廿日市駅の西約１．５キロの住宅街。
（２００４年１０月５日 毎日新聞）

広島県廿日市（はつかいち）市上平良（かみへら）で県立廿日市高２年北口聡美さん（１７）が刺殺され、祖母のミチヨさん（７２）も刺され意識不明の重体になっている事件で、聡美さんは刃物で少なくとも１０か所近く刺されていたことが、県警捜査本部の調べで６日、わかった。

現場の離れの階段付近に男が２階に上ったとみられる足跡があったことも判明。聡美さんの顔に殴られた跡はなく、捜査本部は侵入した男が、そのまま２階に上がり、聡美さんを玄関付近まで追いかけて刺したとみている。

北口さん方は母屋の東側に離れ２棟が建っており、聡美さんは母屋横の２階建て離れの１階玄関付近であおむけになり血まみれで倒れていた。

調べによると、遺体には胸と腹、首の３か所以外にも複数の刺し傷があったが、顔などには殴られたような跡はなく、着ていた普段着も破れたりしていなかった。部屋には争ったり物色されたりした跡もなかった。事件当時、聡美さんは離れ２階にある３部屋のうち自分の部屋で寝ていたとみられ、ミチヨさんと妹（１２）は母屋にいて、両親と弟は留守だった。

捜査本部は、玄関から侵入した男が聡美さんが２階の自室に１人でいることを知ったうえで、襲った可能性もあるとみて、聡美さんの周辺でトラブルがなかったかなどについて調べている。

また、聡美さんの部屋にはパソコンと携帯電話が残っており、通信記録なども調べる。
（２００８年１０月６日 読売新聞）

似顔絵

〈 犯人像 〉

● 年齢　２０歳位
● 身長　１６５ｃｍ位
● 体格　がっちり型
● 特徴　目が細い　当時は髪を立たせており若干茶髪
頬にニキビ様の跡
● 服装　黒いよれよれのＴシャツ　黒い綿パン
● 足跡　ダンロップ製の運動靴（約２６〜２７センチ）

「広島県警察」
http://www.police.pref.hiroshima.lg.jp/
i-tehai.html

父・北口忠さんのブログ
「SA・TO・MI　〜娘への想い〜」
http://blog.goo.ne.jp/npo-friends

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