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道頓堀に「大たこ」復活!自主退去の場所から10メートル先で

花壇が置かれた元店舗跡から目と鼻の先で営業を再開した「大たこ」

 長らく市道を占拠し、今月16日未明に自主退去した大阪・道頓堀の人気たこ焼き店「大たこ」が25日、元の場所の向かい側にあるビル1階に店舗を構え営業を再開した。事前告知はしなかったものの、気付いた通行人たちは午前10時の開店から列を作り“名物復活”を喜んだ。短期間のうちに10メートルと離れていない場所で営業を再開できた裏側には、テレビの名物プロデューサーら道頓堀を愛する人々の“陰の力”があった。

 「本家 日本一 大たこ」の看板が、再び道頓堀に戻ってきた。午前10時。香ばしい匂いが流れ出すと、観光客や近隣のウインズ道頓堀へ向かう競馬ファンらが早速列を作った。たまたま通りかかったという子供連れの主婦(34)は「お店がなくなって寂しかったんですが、まさかこんなに早く食べられるなんて。子供たちに何よりのクリスマスプレゼントになりました」と、笑顔で熱々をほおばった。

 新店舗は、今は花壇が置かれている元の営業場所からわずか数メートル。歩けば数十歩の距離だ。店側によると、再開話が持ち上がったのは自主撤去した当日の16日。30年以上も親しまれてきた「大たこ」は道頓堀の集客に欠かせない“名所”とあって、地元の商店会なども協力。お陰ですぐ近くのビル1階にあった元カラオケ店の空室を借りることができ、急いで改装。24日に営業許可を取り年内再開にこぎ着けた。

 「大たこ」は1972年の開店以来、市道脇の市有地で営業。市が明け渡しを求めた訴訟で、最高裁が今年7月に不法占拠と認定した。たこ焼きを巡って大阪市と繰り広げた泥沼の争い…。一件落着を待ち望んでいたのは、林美樹店長(34)ら店側も同じだ。

 市が強制撤去を行う直前の16日未明に自主退去した際には「またここでやりたい」と悔し涙を流した同店長は「再開できてすごくうれしい。これからも地元がにぎわうように頑張っていきたい」と、客の呼び込みにもひときわ力が入っていた。

 ◆「大たこ」を巡る経緯
  ▼2006年 店側が「取得時効が成立した」と所有権の移転登記を求めて提訴。大阪市は反訴し、自主撤去を勧告。
  ▼10年1月29日 大阪高裁は市が土地の明け渡しなどを求めた訴訟の控訴審判決で不法占拠を認め、明け渡しを命じる。
  ▼7月 最高裁が店側の上告を棄却、2審判決が確定。
  ▼11月 店側が24日の強制執行を前に、場所を数メートルずらし営業再開。
  ▼12月13日 酔った大阪市職員が「日本一悪い店」などと言い掛かりをつけ傘に付いた水滴を飛ばし、約3000円分のたこ焼きをパーに。威力業務妨害容疑で逮捕。
  ▼同16日 店側が未明に自主退去。市は店があった場所に花壇を設置。
  ▼同25日 元の場所の向かいのビルで営業再開。

(2010年12月26日06時01分  スポーツ報知)

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