２０００万円ダウンも納得の表情で会見する山本昌

　最後の宿題は来季こそクリアする。中日の山本昌投手（４５）が２４日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉を行い、２０００万円減の１億円、単年契約でサインした。出遅れた今季は夏場以降の５連勝で復活したが、日本シリーズではまたも勝てず。悲願成就を最大目標に掲げた。

　「僕にはもう時間がないんで、何とか日本一になって有終の美を飾りたい。日本一になったからといって引退するわけじゃないですけどね」

　数々の栄光を勝ち取ってきた大ベテランだが、日本シリーズの白星には縁がない。第４戦に先発した今年は３回３失点で勝ち負けつかず。通算６戦０勝４敗となった。「中日だからこそここまでやらせてくれた。少しでも恩返したい」という左腕にとって唯一の心残りとなっている。

　西武から戦力外通告を受けた工藤が未契約のため、現時点で球界最年長選手だが、すでに走り込みを開始。来季も「徳俵には変わりない」と背水の覚悟で挑むが、日本一奪回のキーマンとなるべく、ハイペースで調整を進める。

[ 2010年12月25日付 ]