2010年10月27日 11時1分 更新:10月27日 11時36分
【ニューリバー航空基地(米南部ノースカロライナ州)で古本陽荘】米海兵隊は26日、沖縄に12年にも配備する予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを日本の報道機関に公開した。開発段階では死亡事故が相次ぎ、那覇市、名護市両市議会が配備計画撤回を求める意見書を採択するなど、沖縄県側の反発が強まっているが、海兵隊幹部らは安全面の懸念はないと強調した。
オスプレイは、主翼の両端にある直径11.6メートルの回転翼を上に向けた状態ではヘリコプターのように、前に向けた状態では固定翼のプロペラ機のように飛ぶ新しい輸送機。すでにイラク戦争やアフガニスタン戦争で繰り返し派遣されている。
この日の公開では、離陸するためエンジンの出力が上がった際、騒音レベルは他の輸送ヘリ並みだった。プロペラ機として飛ぶ上空では、騒音は離陸時より小さくなった。住宅や海面上で急旋回や急上昇を繰り返した後、再び回転翼を上向きにし着陸した。