広島市南区段原南1丁目の大型ショッピングセンター(SC)「広島サティ」から、核店舗のスーパーであるサティ部分が来年7月18日に撤退することが24日、分かった。広島都市圏でSC間の競争が激化する中、マイカル(大阪市)がスーパー部分の営業継続を断念した。
シネマコンプレックス(複合映画館)や衣料品店など他のテナントに22日、サティ部分の撤退方針を文書で通知した。他のテナントが営業を続けるかどうかは未定で、マイカルとテナントが協議する方針。
広島サティは1997年10月に開業した。地上7階、地下1階で店舗面積は約2万5千平方メートル。うち撤退するサティ部分は約75%の約1万9千平方メートルを占める。
関係者によると、シネコンを備えた郊外型店が相次ぎ進出した2004年ごろから運営が悪化。集客エリアも想定より狭まり、09年度の売上高は98年のピーク時から半減し、最近は赤字だった。サティの従業員(パート含む)約340人のうち希望者は他店に異動させる方針。
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